手作り餃子をスキレットで焼こう
CAST IRON SKILLET | LODGE | Gyoza
ロッジ製の9インチのスキレット(鋳鉄製のフライパン)を使って焼いた、餃子の焼き方とレシピとを掲載しております。
餃子の発祥は中国大陸とされており、本場の中国では水餃子が一般的ですが、日本では焼き餃子が一般的です。
中身の具材は中国と日本でもそれほど違いは無いように思えます。
さて、スキレットを使って焼く餃子は、皮の焼き目はカリカリ、中身はジューシーに仕上がるのが特徴になります。
焼き目も一般的なテフロン加工のフライパンとは違い、ムラの無い綺麗な焼き目に仕上がります。
カリッとしたきれいな焼き目が焼き餃子を美味しくする重要なポイントだと思います。
初めはスキレットなどの鋳鉄製のフライパンは、油が馴染んでくるまでは餃子の皮がくっつき易くなってしまいますが、料理に繰り返し使っているうちに、自然と食材がスキレットに付きにくくなってきますので、地道にスキレットを扱いやすくなるように育てることも大切です。
このページではスキレットを使った餃子の焼き方と、餃子のレシピも掲載しておりますので、餃子作りの一助に慣れれば幸いです。
餃子の餡の具材と基本のレシピと
手作り餃子の基本の具材
Recipe | Gyoza | Pan-Fried Dumplings
手作り餃子の具には、キャベツ派であったり白菜派であったり、キノコ類を加えたりするなど、みなさん好みも色々とあると思います。
または、冷凍餃子も最近では冷凍食品とは思えないほどクオリティの高い冷凍餃子も販売されております。
とりあえず「究極の餃子」や「こだわり餃子」などのレシピはさておき、この項では基本的な餃子の具材とレシピとを掲載します。
豚ひき肉は市販されているひき肉が餃子づくりでは一般的であり基本ですが、豚バラ肉と豚ロース、または豚肩ロースを好みの分量で組み合わせて挽肉を作ることもオススメです。
酒は料理酒でも構いませんが、紹興酒を使うとより本格的な餃子の風味に近付けるかと思います。
紹興酒は料理用として市販されている紹興酒も有りますのでお好みでお選びください。
油に関しては、焼く際にはサラダ油のみで焼き上げることもありますが、仕上げにゴマ油を使って焼き上げると風味が良くなります。
調味料に関しては市販されている「手作り餃子の素」も便利ですよね。
時短で簡単に作るなら「手作り餃子の素」もオススメです。
筆者のレシピは下記の材料をメインに、手作り餃子を楽しんでいます。
例えば春なら新キャベツの割合を増やしてみたり、旬のお野菜を具材に追加してみたり、または時間のある時は豚肉を部位ごとに用意して挽き肉から作ったり、岩塩を使ったり胡椒を粗挽きにしてみたり、小さな変化を楽しみながら作ることも多いですね。
特に手作り餃子はご家庭ごとにレシピも豊富にあると思いますので、いろいろと勉強しながら手作り餃子作りを楽しんでおります。
そして餃子を焼く調理器具にはスキレットを断然お勧めします。
スキレットを使った基本の餃子の作り方と焼き方
Gyoza Recipe | Pan-Fried Dumplings
調理器具 |
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スキレット 9インチ(ロッジ)フタ付き |
材料 5人分ほど |
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—餃子の皮— 餃子の皮 50枚 —お肉— 豚ひき肉 150g —お野菜— キャベツ 150g 白菜 150g ニラ 1/4束 生姜 一片 ニンニク 一片 |
—調味料— 醤油 大さじ1 紹興酒 大さじ1 ごま油 小さじ2 砂糖 小さじ1 味噌 小さじ1 岩塩 小さじ1/2 胡椒 少々 —蒸し焼きに使う湯と仕上げに使うごま油— お湯(熱湯) 80ml ごま油 大さじ2 |
【1】キャベツ、白菜、ニラ、生姜、ニンニク、全てみじん切りにします。
【2】ボウルに豚ひき肉を入れ、調味料を全て加え、しっかり混ぜます。
【3】カットした野菜をボウルに加え、しっかり混ぜ合わせてラップをして冷蔵庫で1時間ほど寝かします。
【4】あとは出来上がった餡を餃子の皮で包んで、下準備は完了です。
※餡の包み方は、餃子の皮に適量の餡を乗せ、皮のふちに水分を付けて、ひだを作りながら餡を包んでいきます。
※包み終えた餃子はバットなどに並べて、皮が乾燥しないようにラップをしておきます。
餃子の焼き方
【1】スキレットを弱火で軽く温めてから(予熱・プレヒート)、ゴマ油を引きます。
【2】一度火を消して、餃子を好みの並べ方で並べていきます。
※9インチスキレットの場合、円形(Round)に並べる場合は16個程度、
※まっすぐ並べる場合は、6個ずつ2列(Parallel)に並べて焼くことが出来ます。
【3】並び終えたら中火(弱め)にして、皮の底に軽く焼き色が付くまで1分を目安に焼く。
【4】皮の底に軽く焼き色が付いたら、熱湯(ポットやケトルのお湯でOK)をまわしかけてフタをし、蒸し焼きます。
【5】熱湯を入れてから5分経過後、フタを外して水分が蒸発していることを確認します。
【6】ぐつぐつと水分がまだ残っている場合は、フタを外した状態でそのまま暫く焼き続けます。
※余計な水分が無くなると、パチパチと餃子の焼ける音に変わってきます。
【7】仕上げにごま油(大さじ1)をスキレットの鍋肌(ふち)からまわし入れます。
【8】後は好みの焼き加減になるまで焼いて、火を消してスキレットを火からおろし、出来上がりです。
※スキレットなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、蒸し焼きに使うお湯(熱湯) 80mlは、「水 80ml」ではなく必ずお湯(電気ポットや電気ケトルなどで沸かした熱湯)を使って下さい。
※スキレット本体と専用蓋は、蓄熱性に優れており高温になりますので、調理中に触れて火傷をしないよう十分ご注意下さい。
粗挽き肉と椎茸の旨味たっぷり餃子
椎茸のみじん切りを追加した手作り餃子の具
Recipe | Gyoza | Shiitake | Pan-Fried Dumplings
ロッジ製の9インチのスキレットで焼いた餃子です。
円形(Round)に並べて16個を一度に焼いて、裏返して餃子の皮を閉じた部分も余熱で少し焼いて香ばしく仕上げています。
今回は、基本の餃子の具材にシイタケを追加してみました。
シイタケは良い出汁が出ますので旨味たっぷりの餃子に仕上がります。
さらに豚肉は、豚肩ロースブロックを用意して、少し粗挽きにして肉の食感も増すようにしています。
豚肩ロースブロック肉を粗挽きにするには、フードプロセッサーを使用しています。
フードプロセッサーにかける時間で、挽き肉の仕上がりを調整できますので、好みの挽き加減でどうぞ。
今回の餃子では、豚肩ロースブロック肉を粗挽きにして食べ応えがあるように挽きました。
シイタケの旨味と粗挽きにした豚肉の食感がとてもマッチした、嗜好の餃子レシピになります。
調理器具 |
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スキレット 9インチ(ロッジ)フタ付き |
材料 5人分ほど |
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—餃子の皮— 餃子の皮 50個分 —お肉— 豚肩ロースブロック(粗挽き) 150g —お野菜— キャベツ 150g 白菜 150g シイタケ 3個 ニラ 1/4束 生姜 一片 ニンニク 一片 |
—調味料— 醤油 大さじ1 紹興酒 大さじ1 ごま油 小さじ2 砂糖 小さじ1 味噌 小さじ1 岩塩 小さじ1/2 胡椒 少々 —蒸し焼きに使う湯と仕上げに使うごま油— お湯(熱湯) 80ml ごま油 大さじ2 |
スキレットを使った餃子の作り方と焼き方
How to Make a Gyoza | Recipe
【1】キャベツ、白菜、ニラ、生姜、ニンニク、シイタケは石づきを取って、全ての具材をみじん切りにします。
【2】ボウルに豚ひき肉を入れ、調味料を全て加え、しっかり混ぜます。
【3】カットした野菜をボウルに加え、しっかり混ぜ合わせてラップをして冷蔵庫で1時間ほど寝かします。
【4】あとは出来上がった餡を餃子の皮で包んで、下準備は完了です。
※餡の包み方は、餃子の皮に適量の餡を乗せ、皮のふちに水分を付けて、ひだを作りながら餡を包んでいきます。
※包み終えた餃子はバットなどに並べて、皮が乾燥しないようにラップをしておきます。
餃子の焼き方
【1】スキレットを弱火で軽く温めてから(予熱・プレヒート)、ゴマ油を引きます。
【2】一度火を消して、餃子を好みの並べ方で並べていきます。
※9インチスキレットの場合、円形(Round)に並べる場合は16個程度、
※まっすぐ並べる場合は、6個ずつ2列(Parallel)に並べて焼くことが出来ます。
【3】並び終えたら中火(弱め)にして、皮の底に軽く焼き色が付くまで1分を目安に焼く。
【4】皮の底に軽く焼き色が付いたら、熱湯(ポットやケトルのお湯でOK)をまわしかけてフタをし蒸します。
【5】熱湯を入れてから5分経過後、フタを外して水分が蒸発していることを確認します。
【6】ぐつぐつと水分がまだ残っている場合は、そのまま暫く焼き続けます。
※余計な水分が無くなると、パチパチと餃子の焼ける音に変わってきます。
【7】仕上げにごま油(大さじ1)をスキレットの鍋肌(ふち)からまわし入れます。
【8】後は好みの焼き加減になるまで焼いて、火を消してスキレットを火からおろし、出来上がりです。
※スキレットなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、蒸すのに使うに使うお湯(熱湯) 80mlは、「水 80ml」ではなく必ずお湯(電気ポットや電気ケトルなどで沸かした熱湯)を使って下さい。
※スキレット本体と専用蓋は、蓄熱性に優れていますので、調理中に触れて火傷をしないよう十分ご注意下さい。
スキレットを使って餃子を焼く
鋳鉄製のフライパンで焼くアツアツ餃子
9 INCH CAST IRON SKILLET | GYOZA | Round
では早速、スキレットを使った餃子の焼き方を掲載していきます。
スキレットはロッジ製の9インチスキレットの場合、円形(Round)に並べると16個程度並びます。
まずはスキレットを軽く温めてからサラダ油を引きます。
このプレヒート(予熱)をすることによって、油がスキレット底面に馴染んで食材が付きにくくなります。
プレヒートを行い、スキレットが温まってから油を引いて、油を馴染ませるのが調理の基本です。
次にいよいよ餃子を並べて行きます。
餃子を並べる時には一度火を消して、餃子を全て並び終えてから再び中火にします。
しばらくすると餃子の底が焼け始める小さな音が聞こえてきますので、そこから1分程度、中火のまま焼き続けます。
1分経過後、熱湯(ポットやケトルのお湯でOK)をまわしかけてフタをします。
熱湯の量は80mlくらいを目安に全体的にまわしかけます。
※くれぐれも熱湯を使用し、冷水は絶対に使用しないこと。
スキレットが急激に冷えて割れてしまうことがりますのでご注意。
熱湯を入れてから5分経過後、フタを外して水分が蒸発していることを確認します。
水分が残っている場合はフタを外したまま、更に焼き続けます。
水分が飛ぶとパチパチと餃子の焼ける音が変わってきますので、パチパチ音を合図にごま油をスキレットの淵からまわし入れます。
後は好みの焼き加減をヘラで確認して出来上がりです。
焼いた後はターナーやフライ返しなどのヘラで餃子をはがし、お皿に盛り付けて完成です。
またはそのままスキレットの上で餃子をはがして裏返し、そのままスキレットに盛り付けるのもおすすめです。
ひっくり返した餃子の皮を閉じた部分が、スキレットの余熱で少しカリッと香ばしくなりますよ(笑)
※餃子をはがす際はスキレット本体がとても熱くなっていますので、手や腕が振れて火傷をしないように注意しながら盛り付けをしましょう。
餃子の並べ方 6個ずつ2列で焼く
鋳鉄製のフライパンで焼くアツアツ餃子
9 INCH CAST IRON SKILLET | GYOZA | Parallel
ロッジ製の9インチのスキレットでは、餃子を6個ずつ2列(Parallel)に並べて焼くことが出来ます。
丸く円を描くように並べる並べ方では16個程度を並べられますが、こちらのようにまっすぐ並べる場合は、餃子6個が2列分で並べることが出来ます。
焼き方は、軽くプレヒート(予熱)をしてから油を引きます。
プレヒートをしてから油を引くことにより、餃子がスキレットにくっつきにくくなります。
次に餃子を6個ずつ並べて行きます。
餃子を並べる時は火を消して並べて行きます。
間隔をくっつけすぎると、隣同士で皮がくっついて焼きあがってしまいますので、少し余裕を持たせるようにします。
並べ終わったら中火でいよいよ餃子を焼いていきます。
餃子の皮が少し焼けてきたら、熱湯(ポットやケトルのお湯でOK)をまわしかけてフタをします。
熱湯の量は9インチのスキレットでは、80mlくらいを目安に全体的にまわしかけます。
※くれぐれも熱湯を使用し、冷水は絶対に使用しないこと。
冷水は、スキレット本体が急激に冷えて割れてしまうことがりますのでご注意。
熱湯を注いでフタをしてから5分を目安にフタを持ち上げて水分が飛んでいるかを確認します。
ぐつぐつと水分がまだ残っている場合は、そのまま暫く焼き続けます。
水分が飛ぶとパチパチと餃子の皮の焼ける音が聞こえてきますので、パチパチと皮の焼ける音を合図に、ごま油をスキレットの淵からまわし入れます。
後は好みの焼き加減になるまで焼いて、ヘラで餃子を剥がして出来上がりです。
写真のように、スキレットを使って餃子を盛り付ける場合、餃子をひっくり返してそのまま余熱で焼くと、ひっくり返した餃子の皮を閉じた部分も少し焼けて、香ばしさがプラスされますので、スキレットでそのまま餃子を盛り付けるのもオススメです。
餃子を焼く際に使用しているスキレットの種類
ロッジ製のスキレット
CAST IRON SKILLET | LODGE
餃子を焼く際に使用しているスキレットはロッジ製の「9インチスキレット」を良く使用しています。
9インチスキレットでは餃子を一度に16個ほど並べて焼くことができます。
ロッジ製の9インチスキレットは、キャストアイアン(鋳鉄製のフライパン)になり、アメリカのブランドになります。
サイズは、
全長:約34.8cm
内径:22.5cm
深さ:4.3cm
重量:1.93kg
IHにも対応しています。
アメリカの家庭では一般的なフライパンの種類のひとつとしてスキレットがよく利用されておりますが、日本ではまだまだ一般的な普及とまではいきませんが、最近では注目されている調理器具のひとつとして人気が高まりつつあります。
アウトドアにおけるキャンプ料理に限らず、ご家庭でも色々な料理に使うことができ、オーブン料理などでもスキレットはいろいろと活躍してくれますので、スキレット料理の幅は広いと言えます。
ロッジ製の9インチスキレットには専用のスキレットカバー(フタ)もありますので、餃子やハンバーグなどの調理の際にはフタを利用することもできます。
その他にもロッジ製のスキレットには「6 1/2インチ」「8インチ」「10 1/4インチ」など、サイズの種類も豊富にありますので、ご希望のサイズで料理を楽しむことが出来ます。
スキレットのような鋳鉄製のフライパンは、油を馴染ませるためのシーズニングを行ったり、調理後にも手入れをする必要がありますので、初めの内は少し手間がかかることもありますが、使い込んでいるうちにとても扱いやすいフライパンへと変化していきます。
料理を楽しむとともにスキレットを育てるという醍醐味もありますので、興味のある方は是非、スキレットを使った料理を楽しんでみることをお勧めします。