チリソースのレシピ ダッチオーブンでの作り方

チリソースのレシピ ダッチオーブンでの作り方

ダッチオーブンでチリソースを作ろう

Chili Sauce | Dutch Oven

チリソースはチリコンカンの名前でもお馴染みのチリ(赤唐辛子)を使ったソースの一種です。
同じ部類のソースとして、シラチャーソースなどの東南アジア(タイ)が発祥のチリソースもありますが、このページではアメリカ発祥のホットドッグに使うチリソースについての記述になります。

チリソースには豆が入ったチリソースと豆抜きのチリソースとがあり、キドニービーンズ(赤いんげん豆)の入ったチリは「チリコンカン」(Chili Con Carne)、キドニービーンズ抜きのチリは「チリソース」(Chili Sauce)、または「ノービーンチリ」(No Bean Chili)と呼ばれています。
チリソースは、メキシコ料理、またはテクス・メクス料理(メキシコ風アメリカ料理)として知られています。

テクスメクス料理とは、アメリカ発祥のメキシコ風料理のことを言います。
チリビーンズをはじめ、硬いタコシェル(taco shell)を使ったハードタコス(Hard-shell taco)や、ブリトー、ナチョスなどの料理名で知られています。
チリソースは本場のアメリカでは、ダッチオーブンはもちろんココット鍋などを使って調理されることも多い印象です。

特に鋳鉄製のダッチオーブンやスキレットなどの調理器具は、アメリカでは一般的な調理器具として使われており、代々受け継がれてきたチリソース、またはチリビーンズの作り方は、各家庭ごとにレシピも豊富で実に興味深いです。

このページでは、ダッチオーブンを使ったチリソースの作り方と、チリソースを使ったホットドッグ「チリドッグ」など、チリソースの美味しい食べ方を掲載しております。
本場アメリカのチリソースの基本のレシピに近付けるように、チリソースのレシピを探求中です。
皆さんのチリソース作りの一助になれればと思います。

ダッチオーブンで作るチリソース

ダッチオーブンで作るチリソース
ダッチオーブンで作るチリソース

チリソースはホットドッグの定番ソースのひとつです

Chili Sauce | Cast Iron Dutch Oven | Captain Stag

キャプテンスタッグの22cmサイズのダッチオーブンを使って調理したチリソースの料理写真です。
ダッチオーブンは、蓄熱性に優れ温度を保ったまま調理することが出来ますので、チリソースやボロネーゼソースなどの挽き肉を使ったソース作りに向いている調理器具になります。

キャプテンスタッグ製の22cmダッチオーブンは、IHクッキングヒーターにも対応していますので、炭や竈を使ったアウトドア料理でも、ガスコンロやIHを使った家庭料理でも、チリソース作りが楽しめます。

※使用されるIHクッキングヒーターの説明書を参照して、「キャプテンスタッグ 22cmサイズ ダッチオーブン」が実際に使えるかどうかを事前にご確認の上、ご使用ください。

ダッチオーブンは、使い込んでくると、鍋に油が馴染んで段々食材がくっつきにくくなり、調理がしやすくなってくるのも特徴のひとつになります。
それでは早速我が家のチリソースの作り方を掲載していきます。

初めはレシピ通りに作って、秘伝のチリソースの風味をお楽しみください(笑)
レシピには、たくさんのスパイスや調味料が記載されておりますが、全てをレシピ通りに作る必要は無く、あくまでチリソース作りの一例として、ここから更に調味料の分量や、使うスパイスをアレンジしてみるなどして、皆さん独自のオリジナルチリソース作りが楽しめれば良いかと思います。

ダッチオーブンを使ったチリソースの作り方(辛さ控えめ)

How to Make a Hot Dog Chili Sauce | Recipe

調理器具
ダッチオーブン 22センチ(キャプテンスタッグ)
材料 4人分
牛挽き肉 300g
ベーコン 100g
豆を入れる場合は、キドニービーンズ 200g
オリーブオイル 大さじ2
トマトピューレ 1カップ
お湯(熱湯) 1カップ
ニンニク 2片
タマネギ 1個

—トッピング—
赤玉ねぎ 適量
レリッシュ 適量
チェダーチーズ 適量(生で食べられるものを使う)
—スパイス—
レッドペパー 小さじ1/2
セージ 小さじ1/3
クミン 小さじ1
オレガノ 小さじ1
パプリカパウダー 小さじ1
黒胡椒 小さじ1/2

—調味料—
塩 小さじ1/2
コンソメ 小さじ1
トマトケチャップ 大さじ3
イエローマスタード 大さじ1
ウスターソース小さじ1
ブラウンシュガー 小さじ1

【1】ダッチオーブンを弱火で軽く温めてから(予熱・プレヒート)、オリーブオイル 大さじ2 を引きます。

【2】中火(弱め)にして、ベーコンをカリカリになるまで炒め、一度火を止めてベーコンを取り出す。(鍋に油は残しておく)
※ベーコンの油はねにご注意。
※ベーコンから出た脂を使って次の食材を炒めます。 取り出したカリカリベーコンは、チリソースのトッピングにしてもよし、サラダなどにトッピングしても良いかと。

【3】数分ダッチオーブンを冷ましてから弱火にして、粗みじん切りにしたニンニクを軽く炒め、中火(弱め)にしてみじん切りにした玉ねぎを加えしんなりするまで炒め、さらに牛挽き肉を加えて炒め合わせる。

【4】スパイスを全て加え、香りが立ってきたら、お湯(熱湯)を加え、トマトピューレ、コンソメの順に加えて煮る。
※豆(キドニービーンズ)を入れる場合は、この段階で鍋に加えます。
※ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、お湯(熱湯)1カップは、水ではなく必ずお湯(電気ポットや電気ケトルなどで沸かした熱湯など)を冷めないうちに使って下さい。

【5】沸騰してきたら、コンソメ以外の調味料を全て加えて更に煮ていく。

【6】チリソースが希望の粘度になるまで煮て(約15分程度)、最後に塩で味を調え、火を消して出来上がりです。

※辛さを抑えたレシピになりますが、ホットをご希望の場合はレッドペパーの分量を増やして調整ください。
※トッピングはお好みで追加してください。

※ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、お湯(熱湯)1カップは、水ではなく必ずお湯(電気ポットや電気ケトルなどで沸かした熱湯など)を冷めないうちに使って下さい。
※ダッチオーブン本体は、蓄熱性に優れ高温になりますので、調理中に触れて火傷をしないよう十分ご注意下さい。

—補足—
※フードプロセッサーを使って牛のミンチを作る場合は、牛肩ロース肉がおすすめです。
※牛肩ロース肉は、あらかじめ適当な大きさに切ってから、フードプロセッサーに入れてミンチにします。
※フードプロセッサーにかける時間を調整して粗挽きかそうでないかを決めます。

チリソースを使ったチリドッグ

チリソースを使ったチリドッグ
チリソースを使ったチリドッグ

チリソースはホットドッグの定番ソースのひとつです

Chili Dog | Hot Dog Recipe

ダッチオーブンで作ったチリソースを使ったチリドッグの写真です。
チリドッグはプレーンホットドッグと並んで本場のアメリカでは定番ホットドッグのひとつになります。
ホットドッグスタンドで売っているプレーンタイプの普通のホットドッグは、ドッグロールに焼いたソーセージを挟んだだけのシンプルなホットドッグが主流ですが、ダイナーなどのお店で提供されるホットドッグは、チリソースたっぷりのチリドッグが提供されることが多いです。

本場のプレーンチリソースは、日本人には少し辛く感じられると思いますので、記載しているチリソースのレシピでは、辛さを少し抑えておりますので、レッドペパー(赤唐辛子)の辛さが少し苦手な方でも安心して召し上がれるかと思います。

またはよりホットな辛さをご希望場合は、レッドペパーを増やしてみたり、トッピングに輪切りにしたハラペーニョを乗せるチリドッグもオススメです。

写真のチリドッグはドッグロールの上に切り込みが入っている定番ドッグロールになりますが、アメリカのドッグロールは横に切れ目が入っているパンが主流です。
はっきりした理由は解りませんが、おそらく日本的な美の意識として、パンの上に切り込みを入れてソーセージを挟んだ方が、見た目にも綺麗で収まりもよく感じるからだろうと思われます。
アメリカ出身の知人に手作りホットドッグを初めて振る舞ったときに、日本式のホットドッグの盛り付け方は少し驚いたようです(笑)

話がそれましたが、チリドッグのトッピングは「チェダーチーズ(生で食べられるものを使う)」「タマネギのみじん切り」「レリッシュ」などが人気があります。
玉ねぎは赤玉ねぎを使うと、タマネギ特有の辛みが少なくベーグルなどでも使われることが多いので、チリドッグのトッピングとしても人気があります。
日本では「アーリーレッド」の名前で販売されている物が多い印象です。

レリッシュは、一般的には刻んだキュウリのピクルスのことを言いますが、販売されている瓶詰めタイプなどのレリッシュでは、刻んだキュウリのピクルスの他に、「パプリカ」「醸造酢」「塩」などの調味料も加わったレリッシュが多いです。
レリッシュをトッピングに使うとさっぱりとした風味が加わりますので、こちらもオススメです。

チリソースを使ったタコス

チリソースを使ったタコス
チリソースを使ったタコス

ホットドッグ用のチリソースを使ったタコス

Hard Shell Tacos | Chili Sauce

チリソースを使った料理ではホットドッグの他に、タコスもとても人気があり定番料理のひとつですね。
タコスにはキドニービーンズを使ったチリコンカンも人気がありますが、チリソース(「ノービーンチリ」(No Bean Chili))には豆が入っておりませんので、豆以外のトッピングをタコスに追加したい場合には、チリソースの方が使い勝手が良いこともあります。

タコスにはハードタコとソフトタコの二種類があります。
ハードタコは、オールド・エルパソ社のコーンをタコス用にU字型に揚げたハードシェル「タコシェル(taco shell)」が有名です。
ソフトタコも、同じくオールド・エルパソ社の小麦粉のトルティーヤ「フラワートルティーヤ」が有名です。

写真はハードシェルを使ったハードタコスになります。
具材はタコシェルにチリソースを入れて、その上にレタス、最後にサルサソースをかけています。
チリソースに市販のサルサソースを追加すると酸味が加わりさっぱりとしますので、味にしつこさが無くなりタコスがどんどん進みます。
チリソースは牛挽き肉がメインのチリソース、サルサソースは野菜たっぷりのチリソースになります。
これらのチリソースのコンビネーションは格別です(笑)


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