アメリカの焼き菓子 フルーツコブラー
Peach Cobbler
コブラー(Cobbler)は、おもにアメリカで親しまれている焼き菓子の種類のひとつになります。
作り方や盛り付け方にはたくさんのバリエーションがありますが、一例としてはココット皿にフルーツを適量入れて、その上にアメリカ式のビスケット生地やパイ生地を乗せてオーブンで焼く調理法があります。
焼きあがった後は、器がほんのり温かくなる程度にまで冷ましてからバニラアイスクリームをトッピングして食べる食べ方が一般的です。
特に人気が高いのは、ピーチコブラーで桃を使ったコブラーが有名です。
発祥は諸説ありますが、ディープサウスと呼ばれるアメリカ南部では、桃やベリーなどを使ったフルーツを使ったコブラーがとても人気があります。
このページでは、ココット皿を使ったピーチコブラーのレシピを掲載しております。
本場アメリカのディープサウス風のコブラーを、少し日本風にアレンジしたコブラーの作り方を掲載しておりますので、コブラー作りの一助としてご覧ください。
ピーチコブラーの作り方
Peach Cobbler Recipe
桃の缶詰を使ったピーチコブラーのレシピを掲載しております。
シロップ漬けの桃を使っていますので、グラニュー糖などを使わなくても甘味は桃に加わっていますので、「コーンスターチ」「シナモンパウダー」「レモン果汁」を加えるだけでフィリングができます。
生地にはヨーグルトを加える点も、生地をしっとり焼き上げるポイントのひとつです。
調理器具 |
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オーブンレンジ ※付属していたオーブン用の天板も使用します。 ココット(直径10cm程度の物)2個 ※オーブン調理対応のココットをご用意ください。 |
材料 |
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—フィリング(ココット2個分)— 桃の缶詰(桃のシロップ漬け) 1個(1個の半分が2個) コーンスターチ 小さじ1/2 レモン果汁 小さじ1/2 シナモンパウダー 小さじ1/2 —生地(ココット4個分)— 薄力粉 120g ブラウンシュガー 60g ベーキングパウダー 小さじ2 バター(無塩) 50g ヨーグルト 60g 塩 ひとつまみ |
—トッピング— バニラアイス 適量 |
【1】桃のシロップ漬けは、1個の半分を4等分に切っておきます。
【2】ボウルに切った「桃のシロップ漬け」を入れて、コーンスターチ、レモン果汁、シナモンパウダーを入れて軽く混ぜ合わせます。
【3】ボウルを新たに用意し、生地の材料をすべて入れて混ぜ合わせます。
【4】生地の分量はココット4個分になりますので、生地を4等分にしておきます。
※残った2/4分の生地は、冷凍保存できます。
【5】ココット2個に【2】を半分ずつ入れ、生地の2/4分を小さくちぎりながら乗せていきます。
【6】オーブン付属の天板にココットを並べて乗せ、180度に予熱をしておいたオーブンに天板を入れ、約20分から約30分焼き、オーブンレンジの電源を切る。
【7】オーブンから天板を取り出し、ココットを手で触れるくらい冷めるまで待ってから、バニラアイスを適量トッピングして出来上がりです。
ほのかに温かいビスケットと、冷たいアイスクリームとをお楽しみください。
※ココット皿はオーブン調理に対応している物をご利用ください。
※オーブン調理で焼き上がり後、ココット皿は高温になりますので、火傷に注意して、十分にココット皿が冷めてからお召し上がりください。
※オーブンレンジの機種によって、庫内の温度に差が出ることがありますので、オーブンレンジの設定温度や焼き時間は、生地の焼け具合を確かめながら調整してください。
フルーツコブラー作りのポイント
Fruit Cobbler | Cooking
フルーツコブラーにはいろいろと種類がありますが、桃を使ったピーチコブラーはとても人気がある印象です。
ほかにはブルーベリーを使ったコブラーや、ミックスベリーのコブラーも定番のひとつですね。
コブラーの生地はアメリカ式のビスケット生地やパイ生地などを使うことが多い印象です。
上記のレシピではビスケット生地に近い生地を使っていますが、本場のアメリカ南部のディープサウスでは、フィリングの上にパイ生地をかぶせて焼くピーチコブラーも人気があります。
本場のコブラーを日本風にアレンジした点は、甘さに気を使いました。
本場のレシピでは砂糖の量がとても多く、日本人にはとても甘く感じるかと思いましたので、レシピでは甘さを控えめに作りました。
アメリカの焼き菓子は日本人には少し甘すぎる印象がありますので、甘さ控えめがちょうどよいかと思います。
フィリングに使う桃は、シロップ漬けの桃の缶詰があると桃のコンポートを作る手間が省けますので缶詰が便利ですね。
フルーツの缶詰は、スーパーなどでいつでも購入することができますのでコブラー作りには重宝します。
コブラーの生地は、緩すぎず硬すぎずがポイントですね。
表現が少し難しいですが、ヨーグルトを生地に加えることによって、生地を小さくちぎるようにフィリングの上に乗せることができます。
生地を小さく分けて載せていくことで、焼き色がよりきれいに仕上がりますので一塊で生地を乗せずに3、4回に分けて生地をココット皿にのせる点がポイントのひとつです。
コブラーではパイ生地をフルーツにかぶせて焼く種類もありますが、パイ生地で作るコブラーはまだ作ったことがありませんので、パイ生地でも挑戦してみようと考えています。
コブラーとクリスプの違い
アメリカのフルーツを使った焼き菓子ではコブラーと並んでクリスプも人気があります。
コブラーもクリスプもフルーツを使った焼き菓子で似ている点も多いですが、クリスプでは薄力粉のほかにオートミールを生地に混ぜる点が違いのひとつになります。
生地をオーブンで焼いた後のコブラーは表面はサクサクしていますが、中は少ししっとりしている感じです。
一方のクリスプは、表面も中もサクサクしていてクッキーのようにカリッと焼きあがる印象です。
そして小麦粉のほかにオートミールも生地に含まれるので非常に香ばしく焼きあがるのが一般的なクリスプになります。
クリスプの生地作りには特に決まりまありませんが、オートミールが入ることで区別することができると思います。
また、クランブルもコブラーやクリスプとよく違いが比較されると思いますが、クランブルにはオートミールが含まれないところが違いになります。
大きな特徴としては、コブラーは表面がサクッとしていて中はしっとり、クリスプはオートミール入りで香ばしく焼き上がり、クランブルはオートミールは含まれずに香ばしく焼きあがったクッキーのような風味が特徴になります。
それぞれ、作り方に厳密なレシピの決まりはありませんので、コブラーもクリスプもクランブルも手軽に作れるフルーツを使った焼き菓子となります。
材料や作り方には少しの違いがある程度なので、いろいろとレシピを探求してみることも、アメリカの焼き菓子作りの醍醐味のひとつと言えるでしょう。