ココット鍋を使った料理と写真撮影
Cast Iron Cocotte | キャストアイアン ココット
ココット(cocotte)はフランス語で、一般的には鋳物のふた付き厚手両手鍋のことを言います。
鍋の素材は、鉄鋳物やホーロー(琺瑯:ほうろう)などがあります。
ココット鍋を使った料理は、「焼く」「煮る」「蒸す」など幅広い料理のレシピがあります。
また、耐熱性があり、オーブン料理でも使える、円形や楕円形の丸い焼き型の器は、一般的にはココット皿と呼ばれています。
ココット皿を使った料理は、スフレやプリンなどの卵料理などに使われることが多いです。
この項では、「鋳鉄製のココット鍋」や、「オーブンでも使える耐熱性のあるココット皿」を使ったココット料理のレシピと、料理の写真撮影とを掲載しております。
鋳鉄製鍋の特徴を生かした世界の家庭料理や、ココット皿を使った一品料理まで、基本のレシピからアレンジレシピまで、幅広く調理を行っております。
そして出来上がった料理は、フードフォトグラフィーも兼ねて、映える(ばえる)料理写真の撮影に挑んでおります(笑)
インスタグラムなどのSNSでは、たくさんのココット料理の映える写真が掲載されておりますので、ココット料理のアレンジレシピや盛り付け、そして料理の写真撮影の構図や配膳の参考になることも多いので、いろいろと刺激を受けつつ、ココット料理を楽しんで行こうと思います。
アヒージョをココット鍋で作る
アヒージョはオリーブオイルを使った煮込み料理
Ajillo | Cast Iron Cocotte
アヒージョは、オリーブオイルとニンニクで食材を煮込む、煮込み料理の種類のひとつになります。
アヒージョ(ajillo)の発祥はスペイン南部とされ、スペインでは伝統的な小皿料理として親しまれています。
素材の定番は、海老を使ったエビのアヒージョが人気がありますが、他にもタコや牡蠣、マッシュルームやブロッコリー、ベーコンなどの具材も定番です。
さて、今回作ったアヒージョは、キャプテンスタッグ製のココット14cmを使いました。
分量は二人前で作りましたが、ココット14cmでは倍の四人分が丁度良かった気がします(笑)
鋳鉄製のココット鍋で作るアヒージョは、調理器具としてとても相性が良いですね。
鋳鉄鍋の熱伝導率の高さと保温性は、オリーブオイルで煮込むアヒージョの調理にとても向いています。
そして「ココット14cm」のサイズ感、大きさが、アヒージョの調理には丁度良い印象です。
レシピとしては、ハウス食品の「スパイスクッキングバルメニュー アヒージョ」をベースに、タコとエリンギの具材で調理しました。
「スパイスクッキングバルメニュー アヒージョ」は、魚介の旨みとガーリックの風味がとても良くて、アヒージョを簡単に時短で作れるのがポイントですね。
以前はアヒージョはあまり作ったことがなかった料理でしたが、今回使った「スパイスクッキングバルメニュー アヒージョ」で作るアヒージョがとても美味しく作れましたので、次回は初めからアヒージョの材料を揃えて、基本のレシピを参考にして、アヒージョのいろいろな具材を試しつつ、アレンジしながら作ってみたくなりました。
クリームシチューをココット鍋で作る
ホワイトソースを使ったシチュー料理の定番 クリームシチュー
Cream Stew | Cast Iron Cocotte
シチュー料理は鋳鉄鍋の代表格のレシピのひとつですね。
その中でもビーフシチューとクリームシチューは特に人気のあるシチュー料理だと思います。
個人的なイメージとしては、ビーフシチューはアウトドアでの男のダッチオーブン料理、クリームシチューは、自宅でのお母さんが作る家庭料理の雰囲気が合っている気がします(笑)
クリームシチューの調理に使ったココットは、18cmのキャプテンスタッグの鋳鉄製ココットです。
さて、今回のクリームシチューのレシピはハインツのレシピを参考に調理しました。
そのためホワイトソースはハインツのホワイトソース缶を使っております。
このホワイトソース缶さえあれば、クリームシチューの調理は簡単に行えます。
クリームシチュー作りでは、ホワイトソース作りから始めることもありますが、ホワイトソース缶を用意できれば、ホワイトソース作りの工程は省けますので、時短料理にはもってこいですね。
そしてこのホワイトソース缶は、濃厚なクリーム感が絶品で、洋食屋さんで提供されるような、本格的なホワイトソースとほぼ同じですので、シチュー作りやグラタン作りでは頼りになりますよ。
ココットで作るクリームシチューは、鋳鉄製鍋の熱伝導率の高さと保温性、そして重みのある蓋を使った、旨味を逃がさない調理が行えますので、シチュー作りには鋳鉄製のココット鍋があると便利ですよ。
また、鋳鉄製の鍋では出来上がった料理を入れっぱなしにすると、鍋本体に錆が発生しやすくなりますので、出来上がった料理を楽しんだ後は、鍋のまま作り置きせずに、十分に冷ましてからタッパーなどへ移し替えましょう。
クラムチャウダーをココット鍋で作る
白いホワイトソースのボストンクラムチャウダー
Boston Clam Chowder | Cast Iron Cocotte
クラムチャウダーは、二枚貝をメインの具材としたスープ料理の種類のひとつです。
基本的な具材は、ホンビノスガイ(日本ではアサリで代用することも多い)、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、セロリなどの野菜を使います。
アメリカ合衆国の東海岸、ニューイングランドが発祥地とされ、牛乳をベースとした白いホワイトソースが特徴のクラムチャウダーは、ボストンクラムチャウダーとも呼ばれています。
最近では「ホンビノスガイ」は、二枚貝の種類の中でも定番となりつつあります。
ホンビノスガイは、実は外来種で北米が本来の生息地になり、北米を行き来する船のバラスト水などに混ざって日本の海に定着したとされています。
今ではホンビノスガイは、アサリと並ぶほど人気があり、クラムチャウダーを初め、蒸したり焼いたりと、料理のレシピも豊富にあります。
さて、写真のボストン風クラムチャウダーは、ココットの18cmサイズで調理しました。
量は大人四人分くらいの量を調理出来ました。
クラムチャウダーは、大鍋で調理して、ココット皿に一人前ずつ配膳することもありますが、ココットの18cmサイズでは、スープ料理は四人分くらいが作れますね。
鋳鉄製のココット鍋で作るシチューやスープ料理は、とても効率よく作れる気がします。
ココットは熱伝導率に優れ、保温効果もあり、食材に熱が伝わりやすいので、シチューなどの煮込み料理は、普段よりも短い時間で作れますね。
しかし、鋳鉄製の鍋は作り置きをすると本体に錆が発生してしまうため、作り置きが出来ませんので、残った分はココット鍋に入れたままにせずに、冷ましてからステンレス製の鍋か、タッパーに写して保存するようにします。
ポットパイをココット皿で作る
パイ生地を使ったココット料理
Beef Stew Pot Pie | Cocotte
ビーフシチューのポットパイの料理写真です。
ポットパイのレシピは、オーブンで使える耐熱性のあるココット皿にビーフシチューを入れて、パイ生地を被せてオーブンで焼けば出来上がりです。
ポットパイは、ビーフシチューの他に、クリームシチューなどでも作ることが出来ます。
ポットパイは、ヨーロッパやアメリカでは、家庭料理のひとつとしてポピュラーな料理になりますが、日本ではケンタッキーフライドチキンのポットパイの方が有名ですかね(笑)
ポットパイは、作るのが難しそうなレシピのイメージがありますが、調理に慣れてしまえば、意外と簡単に調理が出来ますよ。
クリームシチューや、ビーフシチューなどのシチュー料理と、パイ生地の準備ができれば、後はオーブンで使える耐熱性のあるココット皿に、シチューを適量入れ、パイ生地を上手にかぶせて、オーブンで焼くだけですので、お試しあれ(笑)
ポトフをココット鍋で作る
ポトフ フランスの野菜の煮込み料理
pot-au-feu | Cast Iron Cocotte
ポトフ「pot-au-feu」は、フランスの家庭料理にひとつになります。
フランスの郷土料理と言えば、ココット鍋やココット皿が良く似合いますよね。
ポトフの調理は、ココット鍋の利点を活かした料理になりますので、ココット鍋を使ったポトフはお勧めのメニューのひとつになります。
ポトフの調理に使ったココットは、18cmのキャプテンスタッグの鋳鉄製ココットです。
ポトフの様な煮込み料理には、ダッチオーブンも調理器具としてオススメです。
鋳鉄製のダッチオーブンやココットは、熱伝導率に優れていますので、鍋全体に熱が伝わりやすく、野菜にしっかり火を通すことが出来ます。
そして鋳鉄製の重みのある蓋は、蒸気を逃がさずに素材の旨味を閉じ込めることが出来ます。
また蓋の重みは鍋との隙間の密閉性に優れ、ちょっとした圧力を素材にかけることも出来ます。
このようにポトフの調理では、ココット鍋やダッチオーブンが重宝します。
ただし、鋳鉄製の鍋は料理を入れたままにすると錆が発生しやすくなりますので、作り置きには不向きです。
ポトフの調理後は、作り置きはせずにポトフが冷めてからステンレス製の鍋や、タッパーなどに移すようにしましょう。
炊飯 白米をココット鍋で炊く
ココットを使ってご飯を炊く
Rice Cooker | Cast Iron Cocotte
キャプテンスタッグ製の鋳鉄製ココットを使ってご飯を炊いてみました。
ココットでもダッチオーブンやスキレットと同様にお米を炊くことが出来ます。
炊飯に使ったココットは、18cmのキャプテンスタッグの鋳鉄製ココットです。
今回は2合炊いてみました。
鋳鉄製の鍋で炊くご飯は、炊飯器よりも美味しく感じられるのは何故でしょうね(笑)
恐らく土鍋のような雰囲気と、実際に直火で自分でお米を炊いている感じが、炊飯器よりも感じられる点は大きいと思います。
そして鋳鉄製調理器具の熱伝導率が良い点も、お米を美味しく炊けるポイントだと思います。
そしてダッチオーブンやココット、またはメスティンなどの飯盒で炊くご飯のメリットは、おこげも作れると言う点も、魅力のひとつですよね。
おこげは炊飯時間を少し長くとれば出来ますので、おこげも楽しめます。
家庭用ガスコンロで炊く、ココットの炊飯レシピとしては、お米はあらかじめ洗っておき、炊く前に、水に浸すこと。
お米の給水時間の目安は、30分くらいが良いかと思います。
次にココット(18cm)に米2合、水400cc(炊きあがりの好みで)を入れる。
水の分量は、炊いたご飯が好みの固さになるように、何回か炊いてみて調整しましょう。
ココットにお米と水を入れたら蓋をして、中火で沸騰させる。
沸騰の目安は、鍋と蓋の隙間からシュッシュッと水蒸気が出てくるまでです。
蒸気が隙間から吹いてきたら弱火で15分、その後は15分ほど蒸らします。
無事にご飯が炊ければ、お米が立ったふっくらご飯が美味しくいただけます。
弱火の時間を少し長めにとれば、おこげも楽しめます。
家庭用コンロの種類によっては、炊飯時間にばらつきがあるかもしれませんので、実際にトライして理想の炊飯時間と水の分量を調整して行くと、更に好みの美味しいご飯を炊くことが出来ます(笑)
鯛めしをココット鍋で炊く
鯛を使った炊き込みご飯
Red Sea Bream with Rice | Cast Iron Cocotte
ココット鍋で作った炊き込みご飯、鯛めしの写真です。
鯛めしは、名前の通り鯛とご飯の料理になり、一般的な鯛めしは、米を鯛と一緒に炊き込みます。
炊き込みご飯の中でも鯛めしは、古くから日本人に親しまれてきた和食であり、日本料理のひとつです。
簡単なレシピの紹介としては、焼いた鯛を炊飯器はもちろん、土鍋や鋳鉄製のダッチオーブンやココットに入れて炊きます。
材料は米と鯛の他に、醤油、塩、酒、みりん、昆布、生姜、盛り付けには三つ葉などを乗せます。
このように材料はそれほど多くの食材を必要とせず、調理は簡単な部類に入りますが、炊き込みご飯はシンプルであるがゆえに、食材の善し悪しが出やすいですね。
鯛めしに使う鯛は、天然から養殖まで価格はまちまちです。
そして真鯛でなくとも、黒鯛や金目鯛などでも鯛めしは美味しく作れます。
一匹丸ごと使う方が出汁が良く出てとても美味しくなりますが、切り身を使っても、それなりに出汁も出ますので、美味しく作れますよ(笑)
記念日などのお祝い事を行う日には尾頭付きで、普段の食卓には切り身で、というような感じで、我が家では鯛めしを作っています(笑)
さて、鯛めしに使ったココットは、キャプテンスタッグ製の「ココット18cm」になります。
18cmのココットでは、お米は約二合分程度炊けますので、切り身二切れが、分量的にも丁度良く収まります。
炊くお米の量は2合ですので、大人二人分くらいですかね。
鯛めしの炊き加減の目安は、ココットにフタをして中火にかけ、蒸気が隙間からシュッシュと吹いてきたら弱火にして15分。
弱火で15分経過したら、15分蒸らして出来上がりです。
おこげも作りたい場合は、弱火の時間を更に5分程度追加します。
コンロの火加減は、お使いのコンロの種類で差がありますので、鯛めしを炊く時間の目安は、調整しながら好みのご飯の炊き加減で調理してください。
はらこ飯をココット鍋で炊く
鮭の切り身を使った炊き込みご飯
Harako Rice | Cast Iron Cocotte
はらこ飯は、鮭を使った炊き込みご飯の種類です。
簡単なレシピの紹介としては、、鮭の切り身を醤油、みりん、酒、砂糖などを使って煮て、その煮汁を炊飯器に加えて、サケの切り身とともに米を炊き、盛り付け時にイクラを乗せる感じです。
お好みで大葉や三つ葉、さやえんどうなどを乗せると、彩り豊かな盛り付けになります。
さて、鋳鉄製のココット鍋やダッチオーブンで作る炊き込みご飯のなかでも、鯛めしと並んではらこ飯も、とても人気がある炊き込みご飯の種類になります。
しょう油を味のベースとして煮た鮭は、炊き込むことでさらに味わい豊かになりますね。
そして盛り付けにはイクラを使うことで、鮮やかな赤い色味が見た目でも美味しさアップになります(笑)
鯛めしでは鯛とご飯、そして三つ葉を使った盛り付けが基本ですが、はらこ飯では、鮭とご飯、そしてイクラと大葉を使った盛り付けが一般的で、鮮やかな鮭とイクラの赤い色と大葉の緑色とが、彩り豊かで見た目でも盛り付けが綺麗ですよね。
今回調理で使ったココットは、キャプテンスタッグの鋳鉄製ココット18cmになります。
米は二合程度が丁度良い分量になりますので、大人二人分くらいの量だと思います。
もう少し多い人数分の炊き込みご飯を作りたい場合は、「ココット22cm」が良いかと思います。
鋳鉄製のココット鍋で作る炊き込みご飯は、鋳鉄製調理器具には特に向いている料理になります。
ココット鍋の熱伝導率の高さと保温性、そして重みのある蓋の密閉性は、米を美味しく炊けます。
炊き込みご飯は、ダッチオーブンでもココットでも、どちらも基本的には同じ鋳鉄製の鍋ですので、アウトドア料理ではダッチオーブン、家庭料理ではココット、と言った具合に使い分ければ良いかと思います。
杏仁豆腐をココット皿で作る
Annin tofu | Almond jelly | Cocotte
ココット皿で作るスイーツとしては、杏仁豆腐も手軽で人気があります。
杏仁豆腐とは中国発祥のデザートになり、あんずの種の中になる杏仁(アンズの種子の中にあるさね)を粉末にしたものに、牛乳、寒天、砂糖などを煮溶かしたものを混ぜ合わせて冷やし固めた料理になります。
盛り付けにはクコの実を乗せることが多いです。
真っ白い色合いのココット皿で杏仁豆腐を作ると、杏仁豆腐の白さがより際立って美味しそうに見えますよね(笑)
そして真っ赤なクコの実も、色どりが添えられて印象に残ります。
さて、杏仁豆腐の作り方としては、なんと共立食品さんより熱湯と牛乳を混ぜるだけで簡単に作れる「陳建一 杏仁豆腐」という商品が販売されております。
この商品があれば、あとは牛乳とクコの実を用意すれば簡単に杏仁豆腐が作れます。
こちらの杏仁豆腐のレシピはとても簡単ですので、杏仁豆腐作りにはお勧めの商品です。
クレームブリュレをココット皿で作る
クレームブリュレはフランス発祥のカスタード菓子
Creme Brulee | Cocotte
クレームブリュレとは、フランス語で「焦がしたクリーム」の意味になります。
簡単にレシピを説明すると、生クリーム、牛乳を混ぜ合わせ、バニラビーンズの香りを加え沸騰直前まで熱します。
次に卵黄とブラウンシュガーとを混ぜ合わせたボウルに、熱したクリームを入れ更に混ぜ合わせます。
混ぜ合わせたクリームを濾しながら、オーブンで使える耐熱性のあるココット皿やスフレ型などに移し、オーブンで湯煎焼きをします。
焼きあがったクリームを良く冷まし、ブラウンシュガーを振りかけて、ガストーチを使って表面のブラウンシュガーをカラメル色に軽く焦がせば完成です。
クレームブリュレは、見た目でもとても美味しそうに見えるデザートですよね(笑)
そしてパリパリ食感の焦がしカラメルが、クリームと絶妙にマッチして美味しいです。
材料はそれほど多くを必要とはしませんが、調理は少し細かいですよね。
いかにもフランス発祥のカスタードを使った洋菓子らしく、調理にはすこし慣れが必要になりますが、何度か作ればそれなりに仕上がりますよ(笑)
クレームブリュレは、オーブン用のココット皿はもちろんオーブン用のスフレ皿を使うことも多いですね。
ちなみに「ココット皿」と「スフレ皿」には違いはなく、呼び方が違うだけですが、ココット皿の名前で販売されている場合は器は小さく、スフレ皿の名前で販売されている場合では、器は大きい印象があります。
または、スフレ皿は「スフレ型」と明記されている場合もありますね。
チョコレートムースをココット皿で作る
チョコレートムースはフランス発祥の菓子
Chocolate Mousse | Cocotte
チョコレートムースをココット皿を使って作ってみました。
このココット皿は、ニトリの「10cmココット オーブンウェア」になります。
チョコレートムースは、透明のガラス製の器を使っても見た目が綺麗で定番ですが、ココットを使ったチョコレートムースでは、白い器がより映えて綺麗に見えます。
今回作ったチョコレートムースは、トッピングに削ったチョコレートを乗せています。
このチョコレートはスプーンのエッジを使って削っていますが、ピーラーがあるとより簡単にチョコレートを削れますよ(笑)
ちなみにこのようなチョコレートを削った物は「チョコレートコポー」と呼び、ケーキなどのトッピングやお菓子のデコレーションで使われています。
板チョコをカールするように綺麗に削るには、初めは手が溶けたチョコレートでベタベタになったり、上手くカールしなくて削ることが難しかったりしますが、ピーラーを使えばとても簡単に、カールしたチョコレートコポーが出来るようになりますよ(笑)
スフレをココット皿で作る
スフレはフランス発祥の焼き菓子
Soufflé | Cocotte
手作りしたバニラスフレの写真です。
スフレはフランス発祥の焼き菓子になります。
オーブンで使える耐熱性のあるココット皿を使ったデザートの中でも、特に人気がある焼き菓子料理になります。
バニラスフレのレシピは色々と種類があり、材料によって食感や風味、焼き上がりに違いが出る料理なので、いろいろなレシピを試し、試食してみることも、バニラスフレ作りの魅力のひとつだと言えます。
写真でも解るように、基本のバニラスフレは、ふっくらと膨らんだケーキのような食感が楽しめます。
しかし、オーブンから取り出すと同時に冷めると、どんどん萎んでいきますので、適温になったら早めに召し上がるようにしましょう(笑)
また、スフレの基本のレシピにクリームチーズを加えれば、スフレチーズケーキが作れます。
スフレチーズケーキの方が、日本では基本のバニラスフレよりも人気がある印象ですね。
そして、スフレの基本のレシピにチョコレートを加えると、チョコレートスフレが作れます。
チョコスフレも、スフレチーズケーキと並んで人気のあるレシピのひとつですね。
チーズケーキのレシピの種類の中でも、スフレチーズケーキは、どちらかというと調理が簡単ですので、手軽にチーズケーキを作りたい場合はお勧めです。
スフレチーズケーキの場合は、オーブンで使える耐熱性のあるココット皿よりも、オーブンで使える耐熱性のあるケーキ型を使って一回り大きく作ることが多いですね。
パンナコッタをココット皿で作る
パンナコッタはイタリア発祥の洋菓子
Panna Cotta | Cocotte
パンナ・コッタはイタリア発祥の洋菓子になります。
特徴としては、牛乳とクリームを混ぜて弱火で温め、砂糖を溶かしてゼラチンで冷やし固めたデザートになります。
食感はプリンに似ていますが、パンナコッタでは卵を使いません。
トッピングには旬のフルーツを盛り付けたりフルーツソースをかけるのも定番のひとつです。
さて、ココット皿でつくるパンナコッタも定番デザートのひとつとして人気があります。
パンナコッタは牛乳とクリーム、グラニュー糖、そしてゼラチンがあれば簡単に作ることが出来ますので、プリンよりもレシピとしては簡単な部類に入るかと思います。
そしてパンナコッタの白さがココット皿の白さと調和することもオススメするポイントです(笑)
杏仁豆腐と同じように、ココット皿のデザートは白い色合いの物がとても綺麗に映えますよね。
盛り付けもブルーベリーやミカン、イチゴなども色鮮やかに写りますので、パンナコッタの盛り付けには旬のフルーツを使うと、季節感が味わえますね。
キャプテンスタッグの鋳鉄製のココット
キャプテンスタッグ製の調理器具
Captain Stag | Cast Iron Cocotte
キャプテンスタッグの鋳鉄製ココットは、四種類がラインナップされております。
サイズは、22cm、18cm、14cm、10cm、になります。
私が現在所有しているサイズは、18cm、14cm、10cm、の三種類になり、これらのココットを使って料理を楽しんでおります。
ちなみに18cmのココットは10cmのココットを収納できるサイズになり、入れ子にすることが可能です。
22cmのココットは現在所有しておりませんので、14cmを収納して入れ子で保管できるかどうかは不明です。
詳しいサイズは、
ココット 22cm:幅285mm × 奥行220mm × 高さ150mm
重量:約3.8kg 容量:約2.8L
ココット 18cm:幅240mm × 奥行180mm × 高さ130mm
重量:約3kg 容量:約1.6L
ココット 14cm:幅190mm × 奥行145mm × 高さ90mm
重量:約1.5kg 容量:約800ml
ココット 10cm:幅130mm × 奥行105mm × 高さ70mm
重量:約800g 容量:約280ml
以上のバリエーションになります。
キャプテンスタッグ製のココットは、「焼く」「煮る」「蒸す」など、多彩な調理が可能な万能鍋になります。
素材は鉄鋳物になり、熱伝導率と保温に優れた調理器具になります。
ちなみにフタ部分のつまみはステンレス鋼で出来ており、ネジで止まっています。
専用蓋も鋳鉄製で出来ておりますので、蓋を閉じると鍋の密閉性が高くなり、旨味を逃がさずに素材を調理することが出来ます。
鋳鉄製ココット鍋 調理後のシーズニング方法
ココット鍋に油を塗って錆止め
Cast Iron Cocotte | Seasoning
鋳鉄製ココット鍋の、料理の後の、シーズニングの方法
キャプテンスタッグ製のココットは、購入後は食器用洗剤で洗ってから、植物油を塗るだけで調理を始めることが出来るようです。
それでも、ココット鍋を使い続けることによって次第に塗った油が取れていき、空気に触れると錆が発生することもあります。
基本的な取り扱いとしては、調理後は本体を十分に冷ました後、お湯とタワシを使って汚れを落とし、十分に本体の水分を乾かした後、オリーブオイル、またはショートニングを薄く塗ってシーズニングを施し保管するようにします。
調理後の具体的な鋳鉄製調理器具の取り扱いの手順
※キャストアイアン製の調理器具は、基本的には洗剤を使って本体を洗うことはあまりしませんが、衛生面が少し気になりますので、私の場合は、調理後は毎回洗剤を使って本体を洗った後、シーズニングを施しています。
具体的な取り扱い手順としては、調理後は本体を十分に冷まします。
次に洗剤を使いながら、お湯とスポンジ、こびり付きが酷い場合はタワシを使って調理後の汚れを良く落とし、洗浄後は水分をよく拭きとります。
次に本体を軽く火にかけて、微小孔に入った水分まで十分に乾かすようにします。
十分に本体が乾いたら、次は油を薄く塗り込みます。
軽く火にかけた後でも本体は十分熱くなりますので、火傷に注意しながら油を塗っていきます。
油はオリーブオイル、またはショートニングを使い、キッチンペーパーなどを使って、本体にむらなく油を塗り込みシーズニングします。
シーズニング後は、本体を再びしっかり冷まします。
本体が十分に冷めた後は、油でべとついた本体にホコリが付着しやすくなりますので、湿気の少ない棚などにしまうことをお勧めします。
また、ココット鍋を調理に使う頻度が低い場合は、新聞紙に包んでしまうようにすると、余計な水分を新聞紙が吸収してくれますので、さびが付きにくくなります。
そして再び鋳鉄製調理器具を使う際に、以前にシーズニングをしておいた古い油のにおいが気になる場合は、温水を使いながら洗剤とスポンジで、古い油を洗い流した後、本体内側(調理面)に薄く油を塗っておいてから調理を始めています。
以上が私の場合の鋳鉄製調理器具の取り扱い手順です。
ダッチオーブンやココット、スキレットなどの鋳鉄製調理器具の取り扱い方法は、いろいろな方法があり手順もいろいろとあるかと思いますが、私の場合はこのような手順で毎回調理を楽しんでおります。
鋳鉄製調理器具は、使い込めば使い込むほど味が出てきます。
使い込まれた鋳鉄製調理器具は、調理がしやすくなりますので、取扱いに注意しながら長く愛用して行くことをお勧めします。
ココット料理が鉄臭くなってしまった場合には
古い油を洗い流して再びシーズニングを施す
Cast Iron Cocotte | Seasoning
鋳鉄製の調理器具を使って調理をした際に、料理に鉄の臭いが付いてしまい、料理が鉄臭いなと感じられた時は、シーズニングを再びやり直す必要があります。
これは、シーズニング後でもココット鍋を調理で使い続けることによって、次第に塗った油の皮膜が取れていってしまうためです。
特に白米の炊飯や炊き込みご飯など、水分を多く使う調理ではシーズニングが段々と剥がれやすくなります。
シーズニングが剥がれてしまうと、白米などへ鉄の臭いが移ってしまい、せっかく作った料理が台無しになってしまうこともあります。
ココット鍋を使って調理をした料理を食べる際に、何となくでも鉄の臭いが感じられる場合には、早めに古い油を洗い流して、新たにシーズニングをやり直すことをオススメします。
鋳鉄製ココット鍋のシーズニングをやり直す手順
ココット鍋に水を適量入れて、蓋をして沸騰させる。
水が沸騰したら、お湯がぬるくなるまで、そしてココット鍋を手で触れられる程度まで冷まします。
次に少量の洗剤とスポンジかタワシを使って、古い油を取り除くようにごしごしと洗っていきます。
そしてお湯を少しずつ流しながら、ココット鍋をくまなく洗っていきます。
最後に温水を使って洗剤や油汚れを綺麗に流します。
洗剤で洗った後は、ココット鍋に残った水分を綺麗にふき取って、軽く空焼きをして水分を完全に飛ばせば洗浄完了です。
最後に油を引いて、くず野菜を炒めれば、本体の鉄臭さはほぼ無くなります。
野菜くずとして使う野菜は、ネギ、生姜などの香味野菜や、捨てるキャベツの外側の葉などを使います。
野菜くずを炒めたあとは、くず野菜を全て取り出し、本体を十分に冷ましてから温水とスポンジ(たわし)を使って野菜くずの汚れを綺麗に洗い流します。
そして水分を拭きとり軽く空焼きをして水分を飛ばし、本体を少し冷ましてから火傷に注意しながら、油をキッチンペーパーを使ってくまなく薄く塗ればシーズニングは完了です。
フタも同様の手順でシーズニングをやり直しますが、蓋は空焼きや野菜くずを炒める際に、家庭用ガスコンロでは取り扱いが難しいこともありますので、蓋は洗剤を使った洗浄と、水分のふき取りをしっかり行った後、空焼きや野菜くずを炒めることはせずに、薄く油を塗る程度でも良いかと思います。
シーズニングに使う油は、「オリーブオイル」か「サラダ油」かで意見が分かれることもありますが、どちらを使ってもシーズニングにそれほど差は出ないと思われますので、お好きな銘柄でシーズニングを施せばよろしいかと思います。
私の場合は、酸化しにくく体に良いと評判の、オリーブオイルでシーズニングをすることもありますし、手頃な価格が魅力のサラダ油を使って、シーズニングをすることもあります。
このように鋳鉄製の調理器具はお手入れに手間がかかりますが、使い続けていくうちに、段々と油臭さや鉄臭さが料理に付きにくくなって、取り扱いが楽になってきますので、長い目で鋳鉄製ココット鍋を使った料理を楽しんで行きましょう。
鋳鉄製のココットとダッチオーブンの違い
ココット鍋とダッチオーブンの使い分け
Cast Iron Cocotte | Cast Iron Dutch Oven
鋳物の鋳鉄製ココットは、同じく鋳鉄製ダッチオーブンと特徴はほぼ同じです。
均一に食材へ熱を伝えることの出来る鋳鉄製鍋の優れた熱伝導率と保温効果、重みのある蓋を使った旨味を閉じ込めることの出来る調理の方法は、ダッチオーブンもココットも同じです。
ダッチオーブンとココットでは、持ち手が異なることが大きな特徴の違いと言えるでしょう。
一般的な鋳鉄製のダッチオーブンでは、持ち手はステンレス鋼で出来たふたつのツルを使って持ち運ぶスタイルになります。
対して鋳鉄製のココットは、鍋に持ち手(ハンドル)が二ヶ所付いており、この持ち手を使って運ぶ形になります。
このように鋳鉄製のダッチオーブンとココットの違いは、持ち手のスタイルが違います。
一般的にはダッチオーブンはアウトドア料理で使用されることが前提となりますので、持ち手はつるにして、ダッチオーブン専用の丈夫な三脚などを使って、焚火台などの上に吊り下げることが出来る形状になっております。
対して鋳鉄製のココットは、家庭で使うことが前提となりますので、持ち手を二つ付けて、耐熱性のキッチンミトン(鍋掴み)を使って両手で運びやすい形状となっております。
ダッチオーブンもココットも、アウトドア料理専用でもなければ家庭料理専用でもなく、どちらもアウトドアでもご家庭でも使うことができ、焼く、煮る、蒸す、と言った多彩な調理に対応しておりますので、臨機応変に両者の特徴を活かしつつ、鋳鉄鍋を使い分けながら料理を楽しみましょう。