ダッチオーブンでボロネーゼソースを作ろう
Cast Iron Dutch Oven | Captainstag
ボロネーゼソース(bolognese sauce)は、一般的なレシピとしては、みじん切りにしたタマネギ、セロリ、ニンジン、そして豚ひき肉、または合い挽き肉をオリーブオイルで炒め、赤ワインで風味を付けた後、トマトで煮込んだイタリア料理のことを言います。
出来上がったボロネーゼソースは、本場のイタリアでは主にタリアテッレやフェットゥチーネなどの、パスタの種類(平打ち麺)に和えて調理されますが、アメリカや日本では、スパゲッティ(日本でお馴染みの円柱状のロングパスタ)に盛り付けされることも多い印象です。
ボロネーゼソースとミートソースには明確な違いはありませんが、ボロネーゼソースはイタリア発祥、ミートソースはアメリカが発祥とされ、ボロネーゼソースでは赤ワインとホールトマトベース、ミートソースではケチャップベースの味付けがされている印象です。
ボロネーゼはダッチオーブンで作ることが出来ます。
写真はキャプテンスタッグのダッチオーブン 22cm で作ったボロネーゼです。
ダッチオーブンで作るボロネーゼは、ダッチオーブンとの相性が良い料理になります。
ダッチオーブンは熱伝導率に優れ、食材にムラなく熱を伝えやすいのが特徴です。
そのため煮込み料理はもちろん、ロースト、焼く、炒める、などと言った調理にも適した万能鍋になります。
このページではダッチオーブンを使ったボロネーゼソース作りと、ボロネーゼの美味しい食べ方を掲載しております。
また、ダッチオーブンのサイズや取扱いも掲載しておりますので、ボロネーゼ作りのレシピのひとつとして参照下さい。
ダッチオーブンで作るボロネーゼソースのレシピ
基本のボロネーゼソース
Bolognese Sauce | Cast Iron Dutch Oven
キャプテンスタッグの「ダッチオーブン22cm」を使って調理したボロネーゼソースです。
ダッチオーブンは鋳鉄製の調理器具になり、熱伝導率に優れ、食材にムラなく熱を伝えやすいのが特徴になりますので、ボロネーゼソースのように煮込むソース作りにでは、重宝する万能鍋になります。
ざっとレシピをご紹介すると、みじん切りにしたニンニク、タマネギ、セロリ、ニンジン、をオリーブオイルで炒め、次に豚ひき肉、または合い挽き肉を加えて更に炒め、赤ワインで風味を付けてからホールトマトで煮込んで出来上がりです。
炒める、そして煮ると言う調理は、ダッチオーブンひとつで行えますので、ボロネーゼソース作りにはダッチオーブンがおススメです。
ボロネーゼソース作りでは、参考にしたレシピ通りに作ってみても、いまいち味に深みが出なかったり、何故かコクが足りなかったりすることもありますので、そのような時は、固形スープの素を使ったレシピが時短で簡単に作れますのでおススメです。
出来上がったボロネーゼソースは、フェットゥチーネやスパゲッティで食べることはもちろん、ミートドリアやララザニアなどでも美味しくいただけますのでお試しください。
ダッチオーブンを使ったボロネーゼソースの作り方
★調理器具 |
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ダッチオーブン 22センチ(キャプテンスタッグ) |
★材料 4人分★ 牛挽き肉(粗びき) 400g タマねぎ 1個 にんじん 1本 にんにく 2片 セロリ 1本 |
★調味料 と スパイス&ハーブ★ ホールトマト(水煮缶) 1缶(400g) トマトケチャップ(ハインツ) 大さじ5 赤ワイン 100ml 固形スープの素(コンソメ) 1個(顆粒で小さじ2) ブラウンシュガー(三温糖)小さじ1と1/2 ローリエ 1枚 オリーブオイル大さじ3 塩 適量 黒胡椒(粗挽き) 適量 |
Bolognese Sauce Recipe
【1】ダッチオーブンを弱火で軽く温めてから(予熱・プレヒート)、オリーブオイルを 大さじ3 引きます。
【2】弱火で粗みじん切りにしたニンニクを炒め、少し色付いてきたら、中火(弱め)にして、みじん切りにしたニンジン、タマネギ、セロリを加えしんなりするまで炒める。
【3】牛挽き肉を加えて焼き色が付くまでしっかり炒め、赤ワインを少しづつ加え、煮立ててアルコール分を飛ばす。
【4】ホールトマト、トマトケチャップ、固形スープの素、ブラウンシュガーを加え、沸騰したらローリエを入れて、弱火で20分から30分ほど煮込む。
※焦げ付かないように、時々木べらでホールトマトを潰しつつ、全体をかき混ぜながら煮て行きます。
【5】最後にローリエを取り出し、塩胡椒で味を調え火を消して、ボロネーゼソースの出来上がりです。
※ボロネーゼソースがゆるい場合は、弱火のままで数分煮る時間を追加してから、火を消します。
※ボロネーゼソースの汁気が足りない場合は、パスタの茹で汁を少しずつ足して調整します。
※ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、調理後は鍋が自然に冷めてからお湯で洗うようにします。
ボロネーゼ パスタ料理
スパゲッティを使ったボロネーゼ
Bolognese | Pasta Recipes
ボロネーゼは本場のイタリアでは「タリアテッレ」や「フェットゥチーネ」などの、平打ち麺を使ったボロネーゼが主流ですが、アメリカや日本では、スパゲッティ(日本でお馴染みの円柱状のロングパスタ)を使って盛り付けされることが多いです。
基本的にはボロネーゼソースと呼ばれるソースは、赤ワインで風味を付けて、トマトベースで煮込んだソース、ミートソースと呼ばれるソースは、ケチャップベースで甘めに仕上げたソースのことを言います。
なので日本でお馴染みのミートソースの味に慣れ親しんだ方にとっては、本場イタリアのボロネーゼソースは、汁気が少なく薄味に感じられることもあります。
そしてイタリア風のボロネーゼソースの味に慣れ親しんだ方にとっては、「マ・マー ミートソース」に代表される日本のミートソースは、汁気が多くやや甘く感じるようです。
写真は、ボローニャ風に調理したボロネーゼソースを使って、パスタはスパゲッティを用意しました。
盛り付けの段階でソースとパスタを初めから和えて絡めています。
ソースとパスタとを初めから絡めるか、盛り付け時には真ん中にソースを乗せるだけにするかは、皆さんこだわりがあるかと思います(笑)
パスタ料理では盛り付け時にソースを絡めるほかに、パスタの盛り付け方もトングを使って皿を廻しながら、パスタを巻くように盛り付けると、見た目にも綺麗で美味しそうに感じられます。
このようなパスタの盛り付け方は、未だに非常に難しいです(笑)
お玉や箸を使うとより簡単にパスタの盛り付けが出来るようですが、それでもコツが必要ですね。
そろそろ安定して綺麗に盛り付けが出来るようになると、パスタ料理の撮影も捗るのですが、少し不器用なので、毎回苦戦しながらパスタを盛り付ける日々が続いております。
ボロネーゼソースとホワイトソースで作るラザニア
シート状のパスタを使ったラザニア
Lasagna | Pasta Recipes
ラザニアは、四角いシート状のパスタを使ったパスタ料理のひとつになります。
特徴としては、ミートソースとホワイトソースとをシート状のパスタに塗り広げながら、順に交互に重ねて作ります。
ボロネーゼソースとベシャメルソース(ホワイトソース)を用意すれば、ラザニアが簡単に作れます。
簡単とは言っても、ボロネーゼソースやベシャメルソース作りにはそれなりに時間がかかります。
それでも自分で作ったボロネーゼソースやベシャメルソースは、作りたい分量を決めて作ることが出来ますので、多めに作って作り置きをすることがおすすめです。
それでも時短で手軽に作りたい場合は、ボロネーゼソースはハインツのデミグラスソース缶を使って、ホワイトソースもハインツのホワイトソース缶を使って作ることが出来ます。
ハインツのソース缶は時短でボロネーゼソースもホワイトソースも美味しく作れますので、手作りでラザニアを作るにはとても重宝するソース缶になります。
デミグラスソース缶で作るボロネーゼソースは、ダッチオーブンで作ると調理が捗りますが、ホワイトソース作りでは、ミルクパンなどのステンレス製の鍋の方が相性が良いので、ホワイトソース作りではステンレス鍋をお勧めします。
ハインツでは「基本のラザニア」のレシピも公開されておりますので、ハインツのラザニアのレシピに興味のある方はご参照下さい。
ボロネーゼソースのドリア
Bolognese Sauce | Doria
ボロネーゼソースを使ったドリアの写真です。
ボロネーゼソースの作り置きと、ホワイトソース、ピザ用チーズ、そしてご飯があれば簡単に作れます。
ボロネーゼパスタとはまた違った食べ方が出来ますので、ボロネーゼソースを使ったドリアもおすすめです。
容器は、オーブンレンジで使えるグラタン皿などの耐熱皿を使います。
耐熱皿にはご飯、ボロネーゼソース、ホワイトソース、そしてピザ用のチーズを適量のせて焼いて出来上がりです。
とても手軽に作れますので、ボロネーゼソースの作り置きを使った料理に特におすすめです。
ミートドリアにボロネーゼソースを使う
スキレットでミートドリア
Meat Doria | Lodge Cast Iron Skillet
写真のミートドリアはロッジ製のスキレット、9インチでターメリックライスを炊いて、その上にミルクパンで作ったホワイトソース、ダッチオーブンで作ったボロネーゼソースを乗せて作りました。
ホワイトソース以外の調理は、ダッチオーブンとスキレットの合作です(笑)
どちらも素材は同じ鋳鉄製の調理器具になり、ダッチオーブンはキャプテンスタッグ製、スキレットはロッジ製になります。
ダッチオーブンではお米を美味しく炊くことが出来ますが、スキレットでも同様にお米を美味しく炊くことが出来ます。
しかし、直前に作った料理の香りが、お米に移ってしまうこともありますので、鋳鉄製の調理器具でターメリックライスを炊く時は、当日はお米のみを炊くようにして、お米を炊く前にはその調理器具を調理では使わないようにしています。
さて、写真のミートドリアはスキレットで炊いたターメリックライスをの上にホワイトソースをのせ、その上にボロネーゼソース、そしてピザ用のチーズを乗せてフタをし、中火でチーズが溶けるまで加熱して出来上がりです。
ミートドリアとラザニアって似ていますよね(笑)
どちらもボロネーゼソースとホワイトソースを使いますので。
そしてパスタかライスの違いで料理名が変わってきます。
ドリアはミートソースのみでホワイトソースを使わないレシピもありますが、ラザニアの場合はどちらのソースも必須です。
ダッチオーブンの使い方とサイズの種類
ダッチオーブンの取り扱い
Cast Iron Dutch Oven | Seasoning
ボロネーゼソースで使っているダッチオーブンは、キャプテンスタッグ製でサイズは22cmの物を使っています。
22cmサイズでは、4人から6人分ほどのボロネーゼソースをまとめて作ることが出来ますので、数人分をまとめて作るにはちょうど良いサイズで扱いやすいです。
調理の前にはダッチオーブンをプレヒート(予熱)してから油をひくことが推奨されます。
予熱を行ってから油をひくと、食材が鍋底に付きにくくなりますので調理の前には必ずプレヒートをしましょう。
また、使い込んできたダッチオーブンの場合は油が馴染みやすくなっていますので、更に具材が付きにくくなってきますので、鍋を育てるようにして調理を重ねて行きましょう。
ボロネーゼソースの調理後は、温水を使って油汚れや焦げ付きを落としていきます。
調理してからしばらくは、本体が熱いままになっていますので、しっかり冷めてから洗うようにします。
その際に流水で一気に冷まそうとすると本体が割れてしまうことがありますので、急冷却はせずに自然に鍋が冷めるまで待つことが必須です。
ダッチオーブンを洗う際は温水のみで洗うことが推奨されていますが、少量の洗剤を使うとより衛生的に洗えるかと思いますので、少量の洗剤を何時も使って洗っています。
ダッチオーブンをこする際には亀の子タワシや柔らかいスポンジを使います。
ステンレス製のタワシはダッチオーブン本体を傷つけてしまうのでNGです。
ちなみに金たわしを使ってダッチオーブンをゴシゴシ擦ると、銀色に光って輝き出します(笑)
洗い終わったダッチオーブンは、水分をしっかりふき取った後、コンロに乗せて軽く温めて水分をしっかりとばします。
その後、本体を再び冷ましてから油を薄く塗ってシーズニングをします。
シーズニング後は、湿気の少ない場所で保管するようにします。
しばらく使用しない場合は、新聞紙を使ってダッチオーブンを包んでおくと、余分な水分を新聞紙が吸収してくれますので、保管中は本体に錆が発生しないように注意しましょう。
※ダッチオーブンやスキレットなどの鋳鉄製調理器具は、調理中も調理後も、本体が高温になりますので、調理の際や洗う時、そしてシーズニングの際には火傷には十分注意しましょう。