豚の角煮のレシピ ダッチオーブンでの作り方

豚の角煮のレシピ ダッチオーブンでの作り方

ダッチオーブンで豚の角煮を作ろう

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Cast Iron Dutch Oven | Captainstag

ダッチオーブンを使った豚の角煮の作り方のご紹介です。
豚の角煮は豚のばら肉、または豚肩ロース肉を角切りにして煮込んだ肉料理になります。
おもに圧力鍋で作る角煮のレシピが有名ですが、ダッチオーブンでも豚の角煮は負けず劣らず柔らかく、美味しく作れます。

圧力鍋で作る豚の角煮は時短料理としての魅力がありますが、ダッチオーブンで作る豚の角煮は調理時間はかかりますが、鋳鉄製の鍋になりますので蓄熱性に優れ、本体は冷めにくくエネルギー効率に優れていますので、持続可能な調理法としても注目されています。

そしてダッチオーブンのフタは本体と同じく鋳鉄製になりますので、圧力鍋とはいきませんが、それなりの圧力効果も得られます。

豚の角煮と言えば、豚バラ肉を使ったレシピが主流ですが、豚肩ロースで作る角煮も中々美味しく作れます。
また、豚の角煮は単体ではもちろんラーメンにトッピングをしたり、衣をつけてトンカツにしてもとても美味しいですよ。

この項ではダッチオーブンを使った角煮のレシピと作り方を掲載しておりますので、皆さんの豚の角煮作りの一助としてご覧ください。

豚の角煮をダッチオーブンで作る

豚の角煮をダッチオーブンで作る
豚の角煮をダッチオーブンで作る

豚バラ肉を醤油ダレで煮込んだ煮込み料理

Kakuni | Braised Pork Belly | Cast Iron Dutch Oven

ダッチオーブンを使って作った豚の角煮の写真です。
豚バラブロック(塊肉)を角切りにして煮込んだ料理は中国が起源とされておりますが、写真のような豚の角煮は、中国発祥の料理を元に、日本で独自にアレンジされていった料理であろうと思います。

特に九州の長崎では豚の角煮は定番郷土料理のひとつとされており、長崎角煮まんじゅうはとても人気があります。
また、沖縄ではラフテーと呼ばれる豚の角煮料理が有名です。

さて、豚の角煮はダッチオーブンに合った料理です。
お肉を焼くことも煮込むことも、ダッチオーブンで調理が出来ますので、ダッチオーブンで作る料理のひとつとして特にお勧めするダッチオーブン料理のひとつになります。

豚の角煮は焼き豚のレシピとも似ておりますので、豚の角煮と焼き豚のふたつのレシピは、ダッチオーブンでの調理にとても向いていますので、鋳鉄製の鍋の機能を活かした料理が楽しめますよ。

豚の角煮のレシピ
豚の角煮のレシピ

豚の角煮の作り方

Kakuni Recipes

調理器具
ダッチオーブン 22センチ(キャプテンスタッグ製)
両手鍋 容量3リットル程度
材料 4人分
豚バラ肉(ブロック)、または豚肩ロース肉のどちらか 500g~600g
ネギ 1本
生姜 一片
オリーブオイル 大さじ1
—煮汁の材料—
湯 300ml(熱湯)
紹興酒(無ければ料理酒) 1/2カップ(100ml)
醤油 大さじ4
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ3

【1】豚肉を5cm角に切る。 ネギは白い部分と青い部分で切り分け、白い部分は白髪ねぎにする。 生姜は薄切りにしておく。

【2】ダッチオーブンを弱火で軽く温めてから(予熱・プレヒート)、オリーブオイルを大さじ1引きます。

【3】中火(弱め)にし、角切りにした豚肉の表面を全面焼いて、旨味を閉じ込め火を消し、豚肉を一度取り出します。
※少し強めに表面を焼いておくと香ばしく仕上がります。

【4】ダッチオーブンとは別に用意した両手鍋(容量3L程度)に湯を沸かし、「表面を焼いた豚肉」「ネギの青い部分」「生姜の薄切り」を入れて、30分程度中火で下ゆでをしてアクを取りながら余分な脂と臭みを落とし、火を消します。

【5】空になったダッチオーブンを少し冷ましてから、ダッチオーブン内の余分な油や焼きかすを、キッチンペーパーなどを使って軽く拭きとり綺麗にします。

【6】まずは茹でた豚肉、そして「湯 300ml(熱湯)」の順番にダッチオーブンに入れていき、最後に残りの煮汁の材料を入れていきます。
※ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、煮汁に使う「湯 300ml」(熱湯)は、「水 300ml」ではなく必ずお湯(電気ポットや電気ケトルなどで沸かした熱湯)を使って下さい。

【7】まずは中火(弱め)で煮て、煮立ったら落しブタをしてからフタをし、弱火で1時間ほど煮込みます。

【8】1時間が経過したら、仕上げに煮汁を少し煮詰めてお肉に照りが出てきたら、火を消して、豚の角煮の出来上がりです。

【9】お好みで白髪ねぎ、練りからしを添えてお召し上がりください。

※ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、煮汁に使う「湯 300ml」(熱湯)は、「水 300ml」ではなく必ずお湯(電気ポットや電気ケトルなどで沸かした熱湯)を使って下さい。

※ダッチオーブンは蓄熱性に優れていますので、調理中に本体に触れて火傷をしないよう十分ご注意下さい。

※出来上がった料理は、ダッチオーブンの中に入れたままにすると、ダッチオーブン内の錆びの発生原因に繋がってしまいますので、調理後はそのままダッチオーブン内に入れておかずに、冷めてからタッパなどに移して保存するようにしましょう。

レシピの加筆・訂正・改良
2024年 10月28日・湯を200mlから300mlに変更しました。

角煮チャーハン

角煮チャーハン
角煮チャーハン

煮豚を使ったチャーハン

Kakuni Fried Rice | Cast Iron Dutch Oven

ダッチオーブンで作った角煮を使ってチャーハンを作りました。
この角煮は豚肩ロース肉で作っていますので、脂身も少なく肉の食感もしっかり残っていますので、一般的なチャーハンなどで使われる焼き豚とは、また違った風味もあってとても美味しいですよ。

とくに盛り付けの仕上げに角煮の煮汁をかけると、風味豊かでそれはもう絶品です(笑)
さて、角煮は豚バラ肉を使わないと、お肉が固くなってしまい、美味しく作れないのではと思われがちですが、豚バラ肉と同様のレシピで豚肩ロース肉を使って角煮を作っても、肉が固くならずにホロホロに美味しく作れますが、なぜか固くなってしまう方もおられるようですね。

私の場合は豚バラ肉で作っても、豚肩ロース肉で作っても、どちらも同じような仕上がりになります。
豚バラ肉で作った角煮は、脂身が多くなりますが、ホロホロ感は増す印象です。
豚肩ロース肉で作った角煮は、赤味が多くなりますので肉の食感は増し、ホロホロ感は少し抑えられますが、それでも十分柔らかく作れます。

豚の角煮はとろっとやわらかな脂身も特徴になりますが、赤身肉が多い角煮はチャーハンやラーメンなど、他の料理にも扱いやすいので、豚バラ肉ではなく豚肩ロース肉でつくる角煮もオススメです。

煮豚を使ったとんかつ

煮豚を使ったとんかつ
煮豚を使ったとんかつ

煮豚に衣をつけて揚げたとんかつ

Japanese Pork Cutlet | Cast Iron Dutch Oven

ダッチオーブンで作った煮豚を豚カツにアレンジしてみました。
煮豚を使ったとんかつは、ソースなしでも食べられるほどジューシーで美味しいですよ。
レシピとしては、角煮と同様に豚肉を煮込んで作りますが、角煮のようにあらかじめ豚肉を細かくカットはしません。

ダッチオーブンに入る程度の大きさで豚肉をカットして作ると、そのまま衣をつけてとんかつとして揚げやすくなります。
そして何と言っても豚バラではなく肩ロースで作ることをお勧めします。
一般的には煮豚(角煮)は豚バラ肉で作ることが多いですが、肩ロースで作る煮豚も美味しく出来ますよ。
そして出来上がった煮豚をトンカツにする場合は、脂肪の少ない肩ロースの方が適しているとも言えます。

肩ロースで作った煮豚に衣をつける前に、余分な脂肪分は切り落としてから衣を付けます。
あとは普通のとんかつ同様に揚げて出来上がりです。
煮豚の濃厚な味わいと、トンカツの衣のサクサク感が絶妙な一品に仕上がります(笑)
煮豚を角煮として楽しんだ後は、トンカツにもアレンジができますので、おすすめのレシピになります。

角煮を使ったラーメン

角煮を使ったラーメン
角煮を使ったラーメン

豚の角煮をラーメンにトッピング

Kakuni Ramen | Cast Iron Dutch Oven

豚の角煮は、そのままご飯のおかずとして食べる以外にも、ラーメンで食べても美味しいですよ。
焼き豚(チャーシュー)の代わりに角煮をトッピングしても、ラーメンとの相性は抜群です。
また、豚の角煮で作った煮汁が染み込んだ味玉(半熟味付け卵)も、ラーメンのトッピングにぴったりです。

豚の角煮の味付けは醤油ベースの味付けになりますので、ラーメンはやはり醤油味にトッピングするのがベターですね。
使う豚肉の部位は豚バラ肉だけではなく、肩ロースもラーメンスープとの相性が良い気がします。

豚バラ肉で作る角煮は、脂身も美味しさのひとつであり煮豚の大きな特徴になりますが、豚肩ロースで作る角煮では、脂身が豚バラよりも少ないのでより赤身肉の分量が増えます。
角煮の脂身が少し苦手な方は、肩ロースで作る角煮をお試しください。

そして味玉(半熟味付け卵)は、豚の角煮作りではともに作る定番料理として知られています。
角煮の醤油ベースの味付けで、そのまま味付け卵も出来ると言う一石二鳥のレシピですね。
味玉の作り方としては、豚の角煮が出来上がった後、角煮を取り出して残った煮汁を冷まします。

次に粗熱のとれた煮汁に、半熟に茹でたゆで卵の殻をむいて、煮汁に漬け込んで出来上がりです。
味玉は、角煮と同じ鍋で角煮を煮ながら同時に作るレシピもありますが、角煮が出来上がった後、半熟の味玉を別に作るレシピも人気がありますので、お好みの調理方法で味玉を作るのがよろしいかと思います。

ダッチオーブンのサイズの種類

ダッチオーブンのサイズの種類
ダッチオーブンのサイズの種類

キャプテンスタッグ ダッチオーブン 22cm

Captainstag | Cast Iron Dutch Oven 22cm

写真はキャプテンスタッグ製の鋳鉄製の鍋、ダッチオーブン 22cm になります。
キャプテンスタッグ製のダッチオーブンでは、22cmの他にも14cmサイズのダッチオーブンも所有しております。

22cmのダッチオーブンでは、一般的に販売されている豚バラブロックが丁度良く収まるサイズになりますので、豚の角煮では22cmサイズを使うことが多いです。
また、スーパーでは豚肩ロースも豚バラブロックと同じようなサイズで販売されておりますので、豚肩ロースで作る角煮でも同様に22cmを使うことが多い印象です。

14cmのサイズでは、角煮を作るには少しサイズが小さいので、豚の角煮では出番は無いですね。
小さいサイズのダッチオーブンは、丁度一人前で作るタコライスやチリコンカンなどのキャンプ料理や、家庭料理で使っています。

ダッチオーブンのメーカーとしては、LODGE(ロッジ)も有名です。
ロッジは、アメリカ発祥の調理器具メーカーになり、キャストアイアン製の調理器具の老舗メーカーになります。
日本に於いてもロッジ製のダッチオーブンはもちろんスキレットも人気があります。

何と言ってもロッジは、キャストアイアン製品(鋳鉄製品)の最大手メーカーなので、キャプテンスタッグなどのキャンプ用品メーカーも、ロッジ製の調理器具には大きな影響を受けていると感じます。

筆者はロッジ製のスキレットやグリルパンなどを所有しておりますが、ダッチオーブンはキャプテンスタッグ製を愛用しております。

ロッジ製のダッチオーブンでは両手で楽に持ち運ぶことの出来るループハンドルの付いたキッチンオーヴンや、よりキャンプなどのアウトドア用に特化したキャンプオーヴンなどのバリエーションがありますが、キャプテンスタッグ製のダッチオーブンも、家庭でもアウトドアでもなかなか扱いやすくて気に入っております。

ダッチオーブンのシーズニング

ダッチオーブンの取り扱い

Cast Iron Dutch Oven | Seasoning

ダッチオーブンは鋳鉄製の鍋になりますので、調理後に本体を洗った後は、油を薄く塗って保管する必要があります。
具体的なシーズニングの方法としては、豚の角煮を作った後はダッチオーブンを十分に冷ました後、流水で、鍋に残ったタレや焦げ付いた油分などを綺麗に洗い流します。
油分が多く残った場合は、温水を使うと作業が楽になります。

ダッチオーブンが十分に冷めないまま、熱い状態で冷水をかけてしまうと急激な温度の変化が原因で、本体が熱割れを起こしてしまうことがありますのでご注意下さい。

作り終えた豚の角煮は、十分に冷めてからタッパーなどへ移して保存します。
ダッチオーブンに入れたままにすると、本体の錆の原因になってしまったり、料理が黒く濁ってしまうこともありますので、調理後は食材を入れたまま保管しないようにします。

汚れを洗い流す際は、鋳鉄製の調理器具では基本的には洗剤を使わずに、お湯とタワシのみで洗うことが推奨されておりますが、衛生面が少し気になりますので、筆者の場合は少量の洗剤とタワシ、そして温水を使って洗うようにしています。

本体を洗う際は、十分にダッチオーブンが冷めてから、天然素材でできた亀の子束子、または柔らかいスポンジを使って洗っています。
金属たわしはダッチオーブンやスキレットを傷めてしまいますので、使用しないようにしましょう。

汚れを洗い流した後は、本体に付いた水分を拭きとりコンロなどを使ってダッチオーブンを温めながらしっかり水分を飛ばします。

水分が飛んだ後、本体がある程度冷めるまで待ってからキッチンペーパーを使って油を塗り込みシーズニングの完了です。
油はオリーブオイルやショートニング、サラダ油などを使っています。
シーズニングの作業は火傷に注意をしながら作業を行いましょう。

調理してから暫くは、ダッチオーブンは高温になったままで冷めにくいので、十分に冷めてから鍋の洗浄とシーズニングとをするようにしましょう。
また、本体の洗浄後、水分を飛ばす為に軽くダッチオーブンをコンロを使って温めますが、少しの時間、火にかけただけでも本体は高温になりますので、油を塗り込む際にも火傷に注意しながらシーズニングを行いましょう。


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