プルドポークをダッチオーブンで作ろう
Pulled Pork | Dutch Oven
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プルドポークは豚の肩肉を時間をかけながら熱を加えて、柔らかく調理した豚肉料理になります。
調理後は、細かくほぐしてBBQソースで和えて、バンズやフラワートルティーヤなどに挟んで食べるスタイルが一般的です。
プルドポークは、ご家庭のキッチンでも作ることが出来ますが、本来はバーベキュー料理のジャンルに入ります。
本場のアメリカではBBQの三大料理(他はスペアリブ、ブリスケット)のひとつとされ、おもな調理法はキャンプ場などの屋外で、専用の大型スモーカーを使ってじっくり時間をかけて燻して作る燻製法が一般的です。
ご家庭のキッチンでプルドポークを作る場合は、ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具を使って煮込んで作るレシピが一般的です。
ダッチオーブンでは、豚肉にじっくり時間をかけながら均一に熱を加えやすいので、お肉を柔らかく調理することができます。
この項ではダッチオーブンを使ったプルドポークの作り方と、プルドポークの美味しい食べ方を掲載しておりますので、皆さんのプルドポーク作りの参考例のひとつとしてご覧ください。
ダッチオーブンで作るプルドポーク コーラ煮編
コーラで煮込んだ豚肉料理 プルドポーク
Pulled Pork | Cast Iron Dutch Oven | Captain Stag
キャプテンスタッグ製のダッチオーブン22cm、で調理したプルドポークです。
プルドポークの調理は、「コーラ」を使って煮るレシピで作ってみました。
コーラやビールなどの炭酸で豚肉を煮るレシピは、少し驚きがあるかもしれませんが、本場のアメリカでは、ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具を使ったコーラ煮は、一般的な調理法として知られております。
初めは少しどうなるか想像が出来ませんでしたが、調理後はコーラの風味はほぼしませんのでご安心ください(笑)
コーラなどの炭酸飲料は、お肉を柔らかくする作用があることで知られております。
今回調理したプルドポークのコーラ煮は、本場のアメリカでもご家庭で作るプルドポーク作りの人気のあるレシピのひとつですので、コーラで煮込む豚肉料理を楽しんでください(笑)
下記にプルドポークのコーラ煮のレシピを掲載しておりますので、皆さんのプルドポーク作りの一助としてご覧ください。
ダッチオーブンを使ったプルドポークのレシピ
Pulled Pork Recipe
調理器具 |
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ダッチオーブン 22センチ(キャプテンスタッグ) フライパン |
材料 4人分 |
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豚肩ロースブロック 600gほど オリーブオイル 大さじ1 |
—スパイス類(すり込む材料)— 塩 小さじ1 胡椒 小さじ2 ブラウンシュガー 大さじ2 パプリカパウダー 小さじ2 ガーリックパウダー 小さじ2 セージ 小さじ1/2 クミン 小さじ1 チリパウダー 小さじ1 オレガノ 小さじ2 コリアンダー 小さじ1/2 ※スパイス類は、全てが必須と言う訳ではありませんので、ひとつの目安として、お好みで追加したり減らしたりすると良いです。 —水分— コーラ 300ml ※コーラは、ドクターペッパー、ビール、炭酸水などでも代用できます。 湯(熱湯)150ml |
【1】豚肉をバットにおいて、スパイス類をすり込んでラップをし、冷蔵庫で一晩寝かしておきます。
【2】フライパンにオリーブオイル大さじ1を引き、中火(強め)で豚肉の全面に焼き目を付け火を消します。
【3】ダッチオーブンに焼き目を付けた豚肉を入れて、コーラを注ぎ、フタをします。
※コーラはお肉に風味を加えて、柔らかくする作用があります。
【4】まずは中火(弱め)で沸騰させて、沸騰したら弱火にして80分煮ます。
【5】80分が経過した時点で、フタを開けてお肉を一度ひっくり返し、湯(熱湯)を150ml程度追加します。
※ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、【5】の工程において、ダッチオーブン内に水分を足す時には、冷めたものを使わずに、必ず湯(熱湯)をダッチオーブンに追加して下さい。
【6】湯を追加した後はフタをして、さらに80分煮ます。
【7】80分経過後、フタを開けてフォークで豚肉の柔らかさを確認します。
※簡単に崩れてホロホロになっていれば大丈夫です。 少しかたい場合は柔らかくなるまで煮る時間を追加していきます。
※追加時間の目安は5分ごとに確認すると良いです。
※最初に80分、お肉を裏返して80分、合計160分煮て、お肉がかたいようならば、数分程度煮る時間を追加します。
※お肉の煮込み時間は、お肉の中心部までしっかり火が通っているか、確かめながら調整してください。
【8】豚肉が柔らかくなったら、火を消し、ダッチオーブンから豚肉を取り出し、冷まします。
【9】豚肉の粗熱が取れたら、フォークを2本使って引くようにして適度にお肉をさいて出来上がりです。
【10】お好みのバーベキューソースをプルドポークにあらかじめ混ぜてもよし、盛り付け時にかけてもよし、お好みの食べ方でお召し上がりください。
※お肉の煮込み時間は、お肉の中心部までしっかり火が通っているか、確かめながら調整してください。
※豚肉表面が焦げてかたくなった部分は、フォークでさく際に取り除いて下さい。
※ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、【5】の工程において、ダッチオーブン内に水分を足す時には、冷めたものを使わずに、必ず湯(熱湯)をダッチオーブンに追加して下さい。
※ダッチオーブン本体は、蓄熱性に優れていますので、調理中に触れて火傷をしないよう十分ご注意下さい。
レシピの加筆・訂正・改良 |
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2024年 10月28日・ローストオニオンパウダーをセージに変更しました。 |
ダッチオーブンで作るプルドポーク 炭酸水編
今回調理したプルドポークはコーラではなく炭酸水で作りました。
普段はコーラを使って作ることが多いのですが、炭酸水でも同じように作れるようなので、実際に炭酸水を使って作ってみました。
結果としては、コーラ煮とほぼ同じような仕上がりになりました。
お肉も十分柔らかくホロホロに煮込むことが出来ました。
味は、コーラ煮の方が少し味に深みがあるような気がしますが、炭酸水でも風味はほぼ同じような気がします。
そして大きな違いとしては、コーラ煮よりも炭酸水の方がダッチオーブンが汚れませんでした。
コーラ煮の場合は、調理が済んだ後に少し粘り気のある液体がダッチオーブンに付着しましたが、炭酸水で煮込んだ時には粘り気のある液体はほぼ残りませんでした。
おそらくコーラに含まれる糖分が粘り気の原因だとは思いますが、はっきりはしません。
炭酸水で作るプルドポークは、風味とお肉の柔らかさはコーラ煮とほぼ同じで、調理後のダッチオーブンはコーラ煮よりも汚れずに簡単に洗うことが出来ました。
コーラ煮にはコーラ煮の良さもありますが、炭酸水には炭酸水の良さもありますので、お好みでお試しください。
プルドポークバーガー
プルドポークのハンバーガー
Pulled Pork Burger
プルドポークを使ったハンバーガーの写真です。
バーガーに使ったプルドポークは、ダッチオーブンを使って調理したプルドポークです。
味付けは市販のBBQソースを使っています。
ほぐしたプルドポークとバーベキューソースとの相性が抜群なバーガーになり、アメリカではチーズバーガーと並んで、とてもポピュラーなバーガーのひとつです。
サラダはコールスローも挟んでいます。
本場のアメリカではプルドポークバーガーではコールスローを挟むことが多い印象です。
コールスローは、アメリカでは一般的なサラダのひとつとされており、各々の家庭に代々伝わるコールスローのレシピもあるようです。
一般的なコールスローサラダには千切りにしたキャベツとニンジンが入っていますが、セロリーシードなどのスパイスが加わった物もアメリカでは人気があります。
プルドポークを使ったタコス
プルドポークはタコスでも定番です
Pulled Pork Tacos
プルドポークはタコスに乗せて食べるスタイルも人気があります。
テクスメクス料理としても、メキシコ料理としても、豚肉を使ったタコスはチリコンカンと並んで人気があります。
プルドポークを使ったタコスの食べ方としては、小麦粉を使ったフラワートルティーヤを使ったタコスが一般的です。
サラダはやはりコールスローとの相性が良いので、野菜は千切りにしたキャベツをトッピングしています。
味付けもやはり定番のバーベキューソースがタコスにもよく合います。
タコスの本場のメキシコでもプルドポークに似た豚肉を使った料理があり、カーニタス(メキシカンプルドポーク)と呼ばれています。
メキシコでは古くからタコスの具材の種類のひとつとして、豚肉を使ったタコスも、牛肉を使ったチリコンカンなどのタコスと同じく人気があります。
プルドポークチャーハン
プルドポークは炒飯も美味しく作れます
Pulled Pork Fried Rice | Cast Iron Dutch Oven
プルドポークを使ったチャーハン(炒飯)の写真です。
ダッチオーブンで調理したプルドポークをチャーハンに加えるだけで、プルドポークの風味豊かなチャーハンが簡単に作れます。
本来はチャーハンには中華料理でお馴染みの焼き豚(チャーシュー)を使うことが一般的ですが、たくさんの種類のスパイスをすり込んで作るプルドポークも、チャーハンとの相性が良いですよ。
プルドポークはクミンの香りも特徴になりますので、スパイスチャーハンとも言えます。
プルドポークは他にも焼き豚や煮豚を使う料理との相性が良いです。
ラーメンのトッピングに加えるのも、プルドポークの食べ方のひとつとして人気があります。
プルドポーク作りはお肉を柔らかくするためにじっくり時間をかけて作る料理になりますので、サンドイッチはもちろんチャーハンやラーメンなど、豚肉を使ったいろいろな料理との相性が良いので、多めに作り置きしておけば、色々な食べ方が楽しめますのでお試しください。
プルドポークラーメン
プルドポークをラーメンにトッピング
Pulled Pork Ramen
プルドポークはラーメンのチャーシューや焼き豚などの代わりにトッピングしても美味しくいただけます。
写真は、醤油ラーメンにほぐしたプルドポークをトッピングしたラーメンです。
プルドポークのスパイシーな風味が醤油ベースのスープと合わさって、美味しさ抜群、プルドポークの深い味わいがラーメンでも楽しめます。
プルドポークはラーメン以外にも、いろいろな料理に追加してみると、意外な発見があることもありますので、料理のバリエーションが増える可能性大です。
ダッチオーブンのサイズとシーズニング
ダッチオーブンの使い方
Cast Iron Dutch Oven | Seasoning
プルドポーク作りで使用しているダッチオーブンは、キャプテンスタッグ製の22cmサイズのダッチオーブンを使用しています。
22cmサイズのダッチオーブンは、スーパーなどで売っている豚の肩肉(600g程度)が丁度良いサイズで収まりますので、キャプテンスタッグ製の22cmはプルドポーク作りには重宝しております。
ダッチオーブンは、鋳鉄製の鍋になりますので調理後はシーズニングをしてから保管する必要があります。
具体的なダッチオーブンの使い方、お手入れの方法としては、調理後は鍋本体をしっかり冷まします。
次にお湯とタワシで油や焦げ付いた汚れを洗い流します。
洗う際には洗剤は使わないことが推奨されておりますが、衛生面が気になるので普段は少量の洗剤も使って洗っています。
また、タワシはステンレスたわしはダッチオーブン表面を傷めますのでご注意。
タワシは天然素材を使った亀の子タワシで洗いましょう。
ダッチオーブンの汚れを綺麗に洗い流したら、しっかり水分を拭きとってコンロに乗せて軽く温めて水分を完全に飛ばします。
そして鍋に触れても火傷しない程度に再び冷ましてから、キッチンペーパーを使って油を薄く塗ってシーズニングをします。
鍋が温かい方が油が馴染みやすくなりますので、本体が冷めきる前に油を塗ることが推奨されております。
油はダッチオーブンの中にも外にも、フタにも塗ります。
シーズニング後は、暫くダッチオーブンを使わない場合は新聞紙にくるんで、湿気の少ない場所で保管するようにすると錆の発生を防ぐことが出来ます。
※ダッチオーブン本体は蓄熱率が高く、使用後も高温のまま冷めにくいので、鍋やフタを洗う際やシーズニングの際は、火傷に注意しながらお手入れを行うようにしましょう。