ダッチオーブンレシピ 料理の種類と作り方と

ダッチオーブンレシピ 料理の種類と作り方と

ダッチオーブンを使ったアウトドア料理

キャストアイアン ダッチオーブン

ダッチオーブンは、鋳鉄製の鍋のことを言います。
キャストアイアンは鋳鉄のことを言います。
つまり、キャストアイアン ダッチオーブンとは、鋳鉄製の鍋の英語になります。

さて、キャストアイアンと言えばスキレットが有名ですが、スキレットはフライパンの調理器具になります。
対してダッチオーブンは、鋳鉄製の鍋のことを言い、スキレットに比べて深底になりますので、煮込む料理を調理することに向いている調理器具になります。
また、煮るだけではなく焼いたり炒めることも出来ます。

このページでは、ダッチオーブンを使った自宅でもできるダッチオーブン料理の種類と基本的なレシピと、キャンプ飯などのアウトドア料理のご紹介をしております。
フードフォトグラフィーと同時に、趣味のダッチオーブン料理をひとつずつ撮影しておりますので、ダッチオーブンレシピの参考に、ご覧ください。

ビーフシチュー ダッチオーブンで作る定番レシピ

ビーフシチュー ダッチオーブンで作る定番レシピ
ビーフシチュー ダッチオーブンで作る定番レシピ

Beefstew | Cast Iron Dutch Oven

キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って調理したビーフシチューの料理写真です。
ビーフシチューは、ダッチオーブン料理の中でも特に人気のあるシチューになります。
ダッチオーブンで、ぐつぐつコトコト煮込んだビーフシチューはとても美味しいですよ(笑)

さて、ダッチオーブンで作るビーフシチューは、肉や野菜を炒めることから、煮込みまでを全てダッチオーブンひとつで調理が行えます。
また、ダッチオーブンの蓋を使えば、専用の圧力鍋とまではいきませんが、鋳鉄製の重い蓋を使えば、圧力鍋としてもダッチオーブンを使うことが出来ます。

炒める、煮込む、圧力が加えられる、と言った具合に、ダッチオーブンはシチュー作りに適した鍋になります。
その為、ダッチオーブンを使ったビーフシチュー作りはとても人気があり定番の料理になります。

そしてアウトドア料理でもキャンプ飯でも、ビーフシチューは人気があります。
外で食べるシチューは、温かくて何とも幸せな気分を味わえますよ(笑)
日本では外で食べると更に美味しく感じる定番料理の豚汁と、ビーフシチューは雰囲気がよく似ていると思います。
ビーフシチューは、調理自体はそれほど難しいことはありませんが、調理にある程度の時間を要しますので、食べる時間を考慮して、余裕を持った調理時間を確保しておきましょう。

ポトフ ダッチオーブンで作る野菜の煮込み料理

ポトフ ダッチオーブンで作る野菜の煮込み料理
ポトフ ダッチオーブンで作る野菜の煮込み料理

ポトフはフランスの家庭料理

Pot au feu | Cast Iron Dutch Oven


キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って調理したポトフの写真です。
ポトフ「pot-au-feu」はフランスの家庭料理にひとつになります。

ポトフの調理は、ダッチオーブン向けの料理になります。
ポトフには、小カブ、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、そしてソーセージとベーコンを入れて煮込みました。
野菜の旨味がたっぷり染み込んだスープになりますので、家庭菜園で育てた野菜を味わうにはポトフはとてもお勧めしたい料理になります。

レシピとしては、ニンジン、ジャガイモ、キャベツなどの野菜と、牛肉やソーセージなどを鍋でじっくり煮込んだ料理になります。
ポトフは、素朴な風味が特徴になり、スープは、塩、胡椒で味を調え、ハーブは香りを加える為にローリエなどを使います。
シンプルな調理ですが、その分こだわりがある方も多いかと思います。

さて、ポトフは長時間、食材を煮込む料理なりますので、ダッチオーブンの保温性が発揮できる料理のひとつです。
また、蓋をすることによって適度な圧力を、食材に加えることが出来ますので、圧力鍋ほどとはいきませんが、ダッチオーブン専用の蓋を使えばある程度の圧力を料理にかけることができます。

じっくりと煮込む料理には、ポトフの他にビーフシチューなどもあります。
それらの料理でも、やはりダッチオーブンの魅力を十分に発揮できる料理になりますで、アウトドア料理に限らず自宅でも、ダッチオーブンはなかなか出番の多い調理器具になります。

タコライスソース ダッチオーブン料理

タコライスソース ダッチオーブン料理
タコライスソース ダッチオーブン料理

タコライスは沖縄料理

Taco Rice Sauce | Cast Iron Dutch Oven

キャプテンスタッグ製の14cmのダッチオーブンを使って調理したタコライスソースの料理写真です。
タコライスはメキシコ料理に感じられますが、発祥は実は日本の沖縄料理になります。
正確には、タコライスソースはメキシコ料理のタコスの具で、ライスは日本のご飯になり、メキシコ料理と日本料理の合作になりますね。

タコライスは沖縄県が発祥地とされており、お弁当屋さんなどでもタコライスのメニューは人気があるようです。
沖縄には米軍基地があり、アメリカ人が多く住んでいたことから、人気のあったタコスのタコスミートを日本のライスに盛り付けたものが始まりとされているようです。

さて、タコライスソースのレシピとしては、ハウス食品さんのタコライスソースをベースに調理しました。
ごちレピライス タコライスソースは、挽き肉とタマネギを炒めて、タコライスソースのルーを混ぜれば完成の簡単料理になります。
もちろんアレンジも出来ますし、盛り付けにも工夫が必要です。

さて、キャプテンスタッグ製の14cmのダッチオーブンは、数人分の分量を調理する場合に丁度良い大きさになります。
ダッチオーブンの大体のレシピは、4皿分、つまり4人分くらいを想定したレシピが多いので、大きすぎず、小さすぎず、絶妙なサイズのダッチオーブンです。

また、14cmサイズのキャプテンスタッグのダッチオーブンは、22cmのキャプテンスタッグのダッチオーブンに収納することも出来ますので、14cmと22cmのダッチオーブンを揃えておくと、いろいろとダッチオーブン料理を楽しめますよ(笑)

ダッチオーブンで作るブイヤベース

ダッチオーブンで作るブイヤベース
ダッチオーブンで作るブイヤベース

魚介の旨味が凝縮されたスープ料理

Bouillabaisse | Cast Iron Dutch Oven

ブイヤベースはダッチオーブンで作ると手軽に作れますのでおすすめです。
一般的な鋳鉄製のダッチオーブンは、熱伝導率が高く、蓄熱性、保温性もありますので煮込み料理には最適な鍋であると言えます。
使用したダッチオーブンは、キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンになります。

今回作ったブイヤベースは、有頭エビ、ムール貝、タラの切り身、ジャガイモがメインの具材です。
スープは、トマト、タマネギ、ニンジン、セロリ、ニンニクなどを煮込んだ後、濾しています。
ザルやふるいを使って野菜を煮込んだスープを濾すか、濾さないかはお好みでどうぞ。

ブイヤベース作りはレシピが難しそうに見えますが、慣れてくると意外と手軽に作ることが出来るようになります。
手軽に材料の用意が出来て、そして少ない材料でも美味しく作れるブイヤベースのレシピをいろいろと試していますので、手軽に作れるブイヤベースのレシピがまとまったら掲載しようと考えております。

もつ煮をダッチオーブンで作る

もつ煮をダッチオーブンで作る
もつ煮をダッチオーブンで作る

もつ煮込みは日本発祥の煮込み料理のひとつ

Motsuni | Cast Iron Dutch Oven

もつ煮はダッチオーブンでお手軽に作れます。
ダッチオーブンは蓄熱性、熱伝導率もよく煮込み料理との相性が良いことで知られています。
アメリカではキドニービーンズなどの豆の煮込み料理などでは、ダッチオーブンはポピュラーな調理器具のひとつです。

写真は豚白モツを使ったもつ煮です。
もつ煮を作る時は、いつも22センチのダッチオーブンを使って多めに作って作り置きをしています。
時間が経つにつれて味がお肉や野菜に染み込み、さらに美味しくなってくるのはモツの煮込みならではです。
定食屋さんや屋台などで提供されるような美味しいもつ煮を目指してレシピをいろいろと探求していますが、理想の味にやっと近付きつつある感じです(笑)

ダッチオーブンを使ったもつ煮込みの作り方

How to Make a Motsuni | Recipe

調理器具
ダッチオーブン 22センチ(キャプテンスタッグ)
両手鍋 容量3リットル程度
材料 4人分
豚白モツ 400g
ゴマ油 大さじ3
ニンニク 1片
生姜 1片
ネギ 1本(青い部分と白い部分とに分ける)
大根 10cm
ニンジン 1/2本
こんにゃく 1/2枚
—調味料—
出し汁 900ml(熱湯)
酒 大さじ2
みりん 大さじ2
醤油 大さじ1
味噌 大さじ4

—薬味—
七味唐辛子 適量
白ネギ 適量

【1】両手鍋に豚白モツ、ネギの青い部分、生姜の皮を入れて、たっぷりの湯で20分ほど煮てから火を消して、流水でしっかり水洗いし、水気を切ります。

【2】ダッチオーブンを弱火で軽く温めてから(予熱・プレヒート)、ゴマ油を引きます。

【3】弱火のまま、粗みじん切りにしたニンニクをうっすらきつね色になるまで炒め、中火(弱め)にして豚白モツを加えて軽く炒め合わせます。

【4】次に野菜類を加えて更に炒め合わせます。
※大根、ニンジンはいちょう切り、皮をむいておいた生姜は千切りに、こんにゃくはお湯で2分から3分ほど下茹でし、5mmの厚さで切り、正方形に切る。

【5】全体に油がまわったら、出し汁(900ml)を沸騰直前まで熱してからダッチオーブンに加えます。
※ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、出し汁(900ml)は、冷めたものを使わずに、必ず沸騰直前まで熱した出し汁を冷める前にそのままダッチオーブンに入れて下さい。

【6】更に残りの調味料を全て加えて、強めの中火でひと煮立ちさせ、アクを取りながら中火(弱め)で15分煮込みます。

【7】弱火で更に30分から1時間程度、煮込んで火を消して、器に盛り付け出来上がりです。
※仕上げの煮込み時間で、もつ煮の煮込み具合が変わりますのでお好みで時間を調整してください。

※ダッチオーブンなどの鋳鉄製調理器具は、急激な温度の変化に弱いので、出し汁(900ml)は、冷めたものを使わずに、必ず沸騰直前まで熱した出し汁を冷める前にそのままダッチオーブンに入れて下さい。
※ダッチオーブン本体は、蓄熱性に優れていますので、調理中に触れて火傷をしないよう十分ご注意下さい。

焼き豚をダッチオーブンで作る

焼き豚をダッチオーブンで作る
焼き豚をダッチオーブンで作る

焼き豚をダッチオーブンで煮る

Roasted Pork | Cast Iron Dutch Oven

キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って調理した焼き豚の料理写真です。
焼き豚の調理は、ダッチオーブン料理にとても向いていますので、ダッチオーブンで作る焼き豚は、特にお勧めしたいレシピになります。

さて、焼き豚のレシピは「Coleman コールマン」のアウトドアレシピを参考にして調理しました。
今回の焼き豚の調理に使用しているダッチオーブンは、コールマン製ではないことは秘密です。
コールマンのサイトでは、ダッチオーブンを使ったレシピが多数掲載されておりますので、ダッチオーブン料理のレシピの参考によく拝見しております。

ということで、早速作ってみましたが、焼き豚に使うお肉はタコ糸で縛ってある物を用意しました。
料理が得意な方は自分で豚肉を縛るようですが、私はそこまでの技量はないので、初めからタコ糸で縛られている豚肉を購入して調理しております。

そして焼き豚作りには色々な調味料が必要になりますが、中でもスパイスとして知られている八角、スターアニスの分量には気を付けましょう。
スパイスを使う料理は、スパイスの分量次第で香りがとても強くなってしまうこともありますので、使い慣れないスパイスを料理に使う場合は、レシピに記載されている分量よりも少なめに用意して、スパイスの特徴をよく理解した上で、次に作る時の好みの分量を計るようにしましょう。

早速、ダッチオーブンで作った焼き豚と煮卵を使って、ラーメンを作りました(笑)
ダッチオーブンならではの香りのよい焼き豚と、黄金色の煮卵は絶品ですね。
せっかく作った自家製の焼き豚も煮卵も、美味しくてどんどん食べてしまいますのでまた作らなければ(笑)

ローストビーフをダッチオーブンで作る

ローストビーフをダッチオーブンで作る
ローストビーフをダッチオーブンで作る

ローストビーフをダッチオーブンでローストする

Roast Beef | Cast Iron Dutch Oven

キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って調理した、ローストビーフの料理写真です。
ローストビーフの調理は、ダッチオーブンを使って調理することが出来ます。
参考写真のように、ジャガイモやニンジンもダッチオーブンにいれてローストビーフを作ることができ、ローストビーフとともに野菜の調理も美味しく出来ます。

さて、ローストビーフのレシピは「Coleman コールマン」のアウトドアレシピを参考にして調理しました。
コールマンのアウトドアレシピでは、ダッチオーブンを使った料理など、たくさんのアウトドアレシピが掲載されておりますので、興味のある方はぜひ、参考にしてみてください。

さて、ローストビーフはとても人気のある牛肉を使った料理になります。
そしてダッチオーブンを使ったローストビーフ作りも、とても人気のあるレシピになります。

ローストビーフの作り方としては、ダッチオーブンではローストする調理が行えます。
また、牛肉をローストするときに、ジャガイモやニンジンなどをお肉と共に並べれば、野菜も同時に調理することが出来ますので、野菜のローストもこれまた美味しく仕上がります(笑)

そしてローストビーフの美味しい食べ方としては、サンドイッチをお勧めします。
サンドイッチには、レタス、タマネギ、トマト、マスカルポーネ、そしてローストビーフなどの具材をサンドしています。
また、パンには辛子バター、そして野菜にはマヨネーズとコールスロードレッシングもかけて、食パンは軽くトーストしています。
このローストビーフサンドイッチは絶品です。 ぜひお試しください(笑)

ポークビーンズ 豆と豚肉をトマトソースで煮込んだ家庭料理

ポークビーンズ 豆と豚肉をトマトソースで煮込んだ家庭料理
ポークビーンズ 豆と豚肉をトマトソースで煮込んだ家庭料理

ポークビーンズはアメリカの家庭料理の定番レシピです

Pork and beans | Cast Iron Dutch Oven

アメリカの家庭料理のひとつ、ポークビーンズです。
キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って煮込みました。
ポークビーンズとは、豆と豚肉をトマトソースで煮込んだ料理になります。
豆は大豆やレッドキドニー(赤いんげん豆)、豚肉はもも肉やベーコンなどを使います。

さて、ポークビーンズはチリコンカンと並んで、アメリカではポピュラーな豆の煮込み料理になります。
レシピはとてもシンプルで、トマトソースと豚肉、そして豆と調味料さえあれば、あとはダッチオーブンで食材を炒めて煮込めば、出来上がりと言うシンプルな料理になります。
アメリカでは家庭料理の定番になりますので、素朴な料理であるがゆえに味付けはいろいろとこだわりもあることでしょう。

さて、豆の煮込み料理と言えば、なんといってもダッチオーブンで作りたいところです。
チリコンカンと同じく豆の煮込みと言えば、屋外でカウボーイが調理するイメージがありますよね(笑)
豆の煮込み料理は、ダッチオーブンを使ったアウトドア料理の定番のひとつです。

現代ではポークビーンズは、アメリカの家庭料理として人気があり、食品メーカーからは缶詰もたくさん販売されています。
クラムチャウダーや、コーンスープでお馴染みの、「キャンベル・スープ・カンパニー」からも、もちろんポーク アンド ビーンズ が販売されており、手軽に食べられる缶詰として人気があります。

ダッチオーブンのサイズと種類

ダッチオーブンのサイズと種類
ダッチオーブンのサイズと種類

キャプテンスタッグ製のダッチオーブン

Captain Stag | Cast Iron Dutch Oven

このページでは主にキャプテンスタッグ製のダッチオーブンを使った、ダッチオーブン料理をご紹介しております。
「キャプテンスタッグ」は、日本のキャンプ用品ブランドとして有名です。
アウトドア・レジャー関連用品の老舗メーカーになりますので、製品の品質も抜群です。

さて、ダッチオーブンと言えば、キャストアイアン(鋳鉄製)の鍋になります。
ブランドとしては、「LODGE(ロッジ)」「Coleman(コールマン)」のダッチオーブンがとても有名です。
筆者も以前は、これらの海外ブランドのダッチオーブンを使っておりましたが、日本のメーカーであるキャプテンスタッグのダッチオーブンも、気になっておりましたので、購入してみた次第です。

キャプテンスタッグ製のダッチオーブンも、当然ですが使用感は問題はありません。
煮る、焼く、蒸す、などのいわゆるダッチオーブン料理を完璧に調理出来ます。

この項ではダッチオーブン料理は、キャプテンスタッグの「22cm ダッチオーブン」と「14cm ダッチオーブン」、の二つのサイズを使い分けながら、ダッチオーブン料理を楽しんでおります。
最近では、アウトドアにおけるダッチオーブン料理にとどまらずに、「おうちでキャンプ飯」と呼ばれるように、自宅でもダッチオーブン料理が親しまれておりますので、家庭でのダッチオーブン料理はなかなか奥が深くて楽しいですよ(笑)

ダッチオーブン 調理後のシーズニング方法

ダッチオーブンに油を塗って錆の発生を防ぐ

Cast Iron Dutch Oven | Seasoning

鋳鉄製ダッチオーブン鍋の、料理の後の、シーズニングの方法。
キャプテンスタッグ製のダッチオーブンは、鉄鋳物で作られた鋳鉄製のダッチオーブンになりますので、シーズニングは必須となります。
シーズニング後もダッチオーブンを使い続けることによって、次第に塗った油が取れていき、空気に触れると錆が発生することもあります。

基本的な取り扱いとしては、調理後は本体を十分に冷ました後、お湯とタワシを使って汚れを落とし、十分に本体の水分を乾かした後、オリーブオイル、またはショートニングを薄く塗ってシーズニングを施し保管するようにします。

調理後の具体的な鋳鉄製調理器具の取り扱いの手順

※キャストアイアン製の調理器具は、基本的には洗剤を使って本体を洗うことはあまりしませんが、衛生面が少し気になりますので、私の場合は、調理後は毎回洗剤を使って本体を洗った後、シーズニングを施しています。

具体的な取り扱い手順としては、調理後は本体を十分に冷まします。
次に洗剤を使いながら、お湯とスポンジ、こびり付きが酷い場合はタワシを使って調理後の汚れを良く落とし、洗浄後は水分をよく拭きとります。
次に本体を軽く火にかけて、微小孔に入った水分まで十分に乾かすようにします。
十分に本体が乾いたら、火を消して、次は油を薄く塗り込みます。

軽く火にかけた後でも本体は十分熱くなりますので、火傷に注意しながら油を塗っていきます。
油はオリーブオイル、またはショートニングを使い、キッチンペーパーなどを使って、本体にむらなく油を塗り込みシーズニングします。
シーズニング後は、本体を再びしっかり冷まします。
本体が十分に冷めた後は、油でべとついた本体にホコリが付着しやすくなりますので、湿気の少ない棚などにしまうことをお勧めします。

また、ダッチオーブンを調理に使う頻度が低い場合は、新聞紙に包んでからしまうようにすると、余計な水分を吸収してくれますのでさびが付きにくくなります。

そして再び鋳鉄製調理器具を使う際に、以前にシーズニングをしておいた古い油のにおいが気になる場合は、温水を使いながら洗剤とスポンジで、古い油を洗い流し、十分に乾かした後、本体内側(調理面)に薄く油を塗っておいてから調理を始めています。

以上が私の場合の鋳鉄製調理器具の取り扱い手順です。
この手順で毎回調理を楽しんでおります。
鋳鉄製調理器具は、使い込めば使い込むほど味が出てきます。
使い込まれた鋳鉄製調理器具は、調理がしやすくなりますので、取扱いや火傷に注意しながら長く愛用して行くことをお勧めします。

ダッチオーブン料理が鉄臭くなってしまった場合には

古い油を洗い流して再びシーズニングを施す

Cast Iron Dutch Oven | Seasoning

鋳鉄製の調理器具を使って調理をした際に、料理に鉄の臭いが付いてしまい、料理が鉄臭いなと感じられた時は、シーズニングを再びやり直す必要があります。
これは、シーズニング後でもダッチオーブンを調理で使い続けることによって、次第に油の皮膜が取れていってしまうためです。
特に白米の炊飯や炊き込みご飯など、水分を多く使う調理ではシーズニングが剥がれやすくなります。

シーズニングが剥がれてしまうと、白米などへ鉄の臭いが移ってしまい、料理が台無しになってしまうこともあります。
ダッチオーブンを使って調理をした料理を食べる際に、何となくでも鉄の臭いが気になる場合には、早めに古い油を洗い流して、新たにシーズニングをやり直すことをオススメします。

ダッチオーブンのシーズニングをやり直す手順

ダッチオーブンに水を適量入れて、蓋をして沸騰させる。
水が沸騰したら火を消して、お湯がぬるくなるまで、そしてダッチオーブンを手で触れられる程度までじゅうぶん冷まします。
次に少量の洗剤とスポンジかタワシを使って、古い油を取り除くようにごしごしと洗っていきます。
そしてお湯を少しずつ流しながら、ダッチオーブンをくまなく洗っていきます。
最後に温水を使って洗剤や油汚れを綺麗に流します。

洗剤で洗った後は、ダッチオーブンに残った水分を綺麗にふき取って、軽く空焼きをして水分を完全に飛ばせば洗浄完了です。
最後に油を引いてくず野菜を炒めれば、本体の鉄臭さはほぼ無くなります。

野菜くずとして使う野菜は、ネギ、生姜などの香味野菜や、捨てるキャベツの外側の葉などを使います。
野菜くずを炒めたあとは、くず野菜を全て取り出し、本体を十分に冷ましてから温水とスポンジ(たわし)を使って野菜くずの汚れを綺麗に洗い流します。

そして水分を拭きとり軽く空焼きをして水分を飛ばし、本体を少し冷ましてから火傷に注意しながら、油をキッチンペーパーを使ってくまなく薄く塗ればシーズニングは完了です。

フタも同様の手順でシーズニングをやり直しますが、蓋は空焼きや野菜くずを炒める際に、家庭用ガスコンロでは取り扱いが難しいこともありますので、蓋は洗剤を使った洗浄と、水分のふき取りをしっかり行った後、空焼きや野菜くずを炒めることはせずに、薄く油を塗る程度でも良いかと思います。

シーズニングに使う油は、「オリーブオイル」か「サラダ油」かで意見が分かれることもありますが、どちらを使ってもシーズニングにそれほど差は出ませんので、お好きな銘柄でシーズニングを施せばよろしいかと思います。
私の場合は、酸化しにくく体に良いと評判の、オリーブオイルでシーズニングをすることもありますし、手頃な価格が魅力のサラダ油を使って、シーズニングをすることもあります。

このように鋳鉄製の調理器具はお手入れに手間がかかりますが、使い続けていくうちに、段々と油臭さや鉄臭さが料理に付きにくくなって、取り扱いが楽になってきますので、長い目でダッチオーブンを使った料理を楽しんで行きましょう。


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